2014.11.02 - Jリーグ ディビジョン1 第31節
名古屋グランパス × FC東京
( 名古屋市瑞穂公園陸上競技場,13:00 )
直近のアウェイ戦で3連敗を喫しており、ACL出場権争いから脱落してしまった感のある東京。まだ可能性は残っているだけに、諦めずに勝ち点3を狙いたい。スタメンは前節のG大阪戦で権田が頭を負傷して途中交代となった影響で、塩田がゴールマウスに入る。前線は3試合連続の3トップを採用した。対する名古屋は、田口・ダニルソンのボランチ2名が出場停止という非常に苦しい状況。代わりに矢田・磯村がボランチに入る。
前半の立ち上がりは東京が積極的に攻め込むものの、先制点は意外な形から生まれる。19分、右サイドを突破した矢野の鋭いクロスに対しニアの森重がカットを試みるが、クリアボールが自陣ゴールに入ってしまい、まさかのオウンゴールで名古屋が先制する。思わぬ形で失点してしまった東京もすぐさま反撃。21分、CKの流れから左サイドからの太田のクロスをエドゥーが頭でピタリと合わせ、1-1の同点に追いつく。これで再び東京が流れを引き戻すかと思われたが、勝ち越したのはまたしても名古屋。29分、カウンターから左サイドで直接FKを獲得すると、矢田の正確な左足から放たれたボールはファーサイドの闘莉王へ。闘莉王が打点の高いヘディングで押し込み、2-1とする。2度のビハインドを背負った東京はここからなかなか反撃の機会を見いだせずにハーフタイムを迎える。後半になると徐々に中盤が間延びし、両チームがロングカウンターを仕掛ける展開。その中で名古屋は何度も決定的な場面を迎えるが、シュートはことごとく枠外か塩田の好セーブに阻まれる形となり、1点差のまま時間が刻一刻と過ぎていく。そして76分、ゴール正面でボールを受けた武藤が鋭いドリブルで立ちはだかる名古屋の選手を次々とかわし、PA内を左サイドに流れながらも狭い角度から左足で強烈なシュート。これがゴール右隅に突き刺さるスーパーゴールとなり、再び東京が2-2の同点に。その後は両チーム共に攻めあぐねる展開となり、勝ち越し点の生まれないまま試合終了。名古屋は瑞穂陸上競技場での今季最後のホームゲームを勝利で飾れず。東京もアウェイでの連敗こそストップしたものの、ACL出場権が遠のく悔しい結果となった。