2014.11.01 - Jリーグ ディビジョン2 第39節
ジェフユナイテッド千葉 × ジュビロ磐田
( フクダ電子アリーナ,19:00 )
シーズン途中の就任となった関塚監督の下、徐々に復活の兆しを見せつつある5位・千葉が今節迎える相手は、3位・磐田。2位・松本がJ1自動昇格をほぼ確定させている状況でもあるため、現実的にはJ1昇格プレーオフで対戦する可能性があるチーム同士の対決である。両者を分かつ勝ち点差は僅かに「3」。千葉はこの試合で勝利すれば一気に磐田より上の順位に立つことができる。リーグ戦での順位はそのままプレーオフでの立場に直結するため、両者にとって今季最も重要な一戦となった。
一進一退の攻防の中、先制したのは磐田だった。32分、CKの混戦のこぼれ球を伊野波がファーサイドに流れながらも振り向きざまのシュートで強引に押し込み、0-1。千葉も左サイドからの攻撃を主体にゴール前までボールを運ぶものの、決定機といえる場面を作れずに前半終了。千葉は後半から再びギアを入れ直して攻勢に出る。すると55分、低い位置から左サイドをドリブルで持ち上がった森本がマークを集め、中央でフリーの幸野に絶妙なラストパス。幸野がシュートを確実に流し込み、チーム加入後の初ゴールで1-1の同点に追いつく。こうなると一気にボルテージが上がったフクアリ劇場は一気に逆転ムード。その波に乗るかのごとく関塚監督が大岩を右SBに投入すると、その4分後、中村のPA外からのミドルシュートのこぼれ球を谷澤がプッシュ。シュートは右ポストに弾かれるが、そこに詰めていた大岩が更に押し込み、千葉が2-1と逆転。高いポジショニングが売りの大岩を投入する采配がピタリと的中した形だった。ひっくり返すことに成功した。一気に劣勢に立たされた磐田の名波監督も、山崎を投入して前線からのプレスを活性化。すると、その山崎が投入から僅か7分で結果を出す。73分、千葉の中途半端なバックパスを山崎が猛烈なプレスで奪うと、1人でDF・GKを抜き去り無人のゴールにシュートを叩き込む。劣勢に立たされた磐田を救う値千金の同点弾で2-2。終盤に入ると勝ち点3が欲しい千葉が再び攻めの姿勢を見せ、磐田はカウンター狙いの態勢をとるものの、どちらも追加点が生まれることはなく試合終了。何とか敗戦を免れた磐田は、プレーオフで有利となる3位の座を死守。千葉にとっては軽率なミスからの失点が大きく結果に響き、順位浮上の千載一遇のチャンスを逃がす結果となった。