2014.10.26 - 関東大学サッカーリーグ戦1部 第19節
慶應義塾大学 × 流通経済大学
( 味の素フィールド西が丘,11:30 )
前期リーグでは好調な滑り出しを見せ、優勝も狙える順位につけていた慶應義塾大学だが、後期に入ってから少しずつ成績が下降し、現在の順位は6位。対する流通経済大学も、8月に行われた総理大臣杯で優勝こそ飾ったものの、リーグ戦の戦績は芳しくなく、現在は8位と苦戦中。どちらもチームを再び勢いに乗せるために、なんとしても勝ちたい一戦だ。
前半は流経大が積極的に攻勢に出るものの、慶應大も堅実なブロックを構築して攻撃を受け止め、ボールを奪ってから前線の黄・山本の2トップを走らせるシンプルな展開で対応。攻め込んでもゴール前でクリアされる流れが続く流経大は、崩しきらない段階でのクロスやミドルシュートにも活路を求めるが、精度を欠き無得点。慶應大も押し込まれる時間が続いたが、こまめにファウルを取る主審の裁定基準にも助けられ、0-0のままハーフタイムを迎えることになった。後半の序盤も流経大が押す展開が続き、58分には慶應大の自陣内でのパスミスから1トップの安芸がGKと1vs1の絶好機を得るものの、シュートは枠外で先制ならず。これを境に少しずつ慶應大に流れが傾いていく。60分には右サイドの崩しからフリーでカットインした川田が左足を一閃。シュートはゴール左隅ポストに弾かれてしまうものの、前線に起点を作れない流経大に対してボールを支配し、最後の10分間は一方的に押し込む展開となった。しかし、流経大の強みでもある空中戦でなかなか競り勝つことができず、数少ないシュートチャンスでも精度を欠き、最後までゴールを割るには至らなかった。流経大も終盤に投入した富樫やジャーメインが攻撃面で決定的な仕事を果たすことができず、結局試合はスコアレスドロー。両チーム共に攻撃面で大きな課題を残す結果となった。