2014.10.22 - Jリーグ ディビジョン1 第29節
FC東京 × サンフレッチェ広島
( 味の素スタジアム,19:00 )
中3日での開催となるJ1リーグ戦。0-1の僅差で2連敗を喫している東京の今節の相手は、勝ち点で並ぶ昨季王者・広島。ホームでは2002年を最後に勝てていない難敵に対し、東京はシステムを4-1-2-3に変更。スタメンは出場停止明けのエドゥーが中央に入り、渡邉が右のウイング。またJ1通算300試合出場を達成した羽生がインサイドハーフで復帰した。
先に仕掛けたのは東京。キックオフから僅か7分間に武藤のドリブル突破から決定機を2度迎えるものの、いずれも決めきれず。直近の2試合と同じような展開になり、嫌な空気が漂う。しかし25分、今度は太田のパスを受けた米本が左サイドからクロス。これをニアの武藤・エドゥーが潰れ、守備の僅かな隙間に入り込んだ渡邉がダイビングヘッドを突き刺し、東京が1点を先制する。すると広島も直ちに反撃。29分、序盤から積極的な攻め上がりを見せていた塩谷がドリブルでPA内に侵入すると、マークについた森重のファウルを誘ってPKを獲得する。広島にとってラッキーな同点のチャンスだったが、佐藤のPKは権田が右手一本で弾き出し、失敗。東京がリードしたまま後半へ折り返した。再び試合が動いたのは55分。広島の左CKに対してゴール前の権田とエドゥーのポジションが重なり、クリア失敗。こぼれ球をフリーの佐藤が難なく押し込み、1-1の同点。広島はここぞとばかりに山岸・皆川を投入して攻勢をかけるものの、権田の好セーブ等により、逆転には至らない。そして拮抗した内容のまま迎えた74分、太田の左サイドからのFKをニアに走り込んだ武藤がヘディング。これが皆川の足に当たってコースが変わり、シュートがゴールに吸い込まれて東京がラッキーな勝ち越し点を奪う。その後は再び広島がゴールを脅かす展開となるが、東京も状況に応じて4バックと5バックを使い分け、ゴール前の危ない場面では思い切りクリアするなど、なりふり構わずゴールを死守して試合終了。東京が気迫で1点差を守りきり、実に12年ぶりにホーム・広島戦の勝利を飾った。