2014.10.18 - Jリーグ ディビジョン1 第28節
大宮アルディージャ × FC東京
( NACK5スタジアム大宮,17:00 )
9月に渋谷新監督が就任した大宮は、直近のリーグ戦で4勝1敗と明らかに上り調子。夏場までの不振が嘘のような快進撃で、順位も15位に浮上している。東京にとって、NACK5スタジアムはこれまで1回も敗れたことが無い相性の良い場所だが、油断は禁物だ。東京は前節退場となったエドゥーが出場停止。代わりに渡邉が武藤と2トップでスタメン。負傷で離脱していた三田も復帰したほか、更にカニーニがスタメンに名を連ねた。
前半は一進一退の攻防となった。両チーム共にボールを奪ってから縦に速い攻撃を持ち味としていることもあり、ハイスピードな展開となるが、なかなか前線に思うようなボールを供給できず、得点だけが生まれない状況が続く。それでも少しずつ東京が押し気味に試合を進め、そのまま前半終了かという空気の漂い始めた43分に試合は動いた。大宮のカウンターを高い位置で止めた森重のファウルから、大宮がクイックリスタート。森重の執拗な抗議で東京の選手の足が一様に止まった瞬間を、大宮の選手たちが見逃すはずが無かった。DFラインが整う前にクロスを供給し、ゴール前に攻め上がっていた高橋がダイビングヘッドを沈めて1-0。非常に大きな先制点が入り、後半へ折り返す。注文通りの試合展開となった大宮が自陣を固めてカウンターを狙う中、東京も両サイドを崩したり、ポストプレイを試みるなどあらゆる手段を講じるが、サイドからのクロスはことごとくクリアされ、渡邉・武藤のポストプレイも効果的なリズムを生むには至らない。大宮の先制点の場面も含め、東京の選手が審判団にフラストレーションを抱えながら試合をしていたこともあり、集中力を欠いたプレイも散見された。終盤には三田に代えて中島を投入し、攻撃のテンポを上げるものの、大宮の堅い守備をこじ開けることは遂に出来ず。結局、試合を通じて唯一の集中力を欠いた場面で喫した失点に呪われる形となり、東京は痛恨の連敗。「お得意様」でもあったNACK5スタジアムで、大宮戦では初の敗北を喫した。