2014.10.12 - 明治安田生命 J3リーグ 第28節
FC町田ゼルビア × ツエーゲン金沢
( 町田市立陸上競技場,13:00 )
J3は今節を含めて残り6試合。金沢・長野・町田の上位3チームによる昇格争いは未だに混沌としている。前節、鳥取に1-2で敗れ、首位・金沢との勝ち点差を「5」に広げられた町田にとって、今節の金沢戦は是が非でも勝ち点3が欲しい天王山。大竹・稲垣の8試合ぶりのスタメン起用は起爆剤となるか。一方の金沢は、現在7連勝中と絶好調。この試合で勝利すれば町田との勝ち点差は「8」となり、J2昇格の可能性が濃厚となる。
立ち上がりは勢いに勝る金沢がゲームを支配。ボールを奪うと金子・清原の両サイドが縦に走り、速攻を中心に先制点を狙っていく。しかし、23分に金子が早々に負傷交代となると、町田も徐々に流れを引き戻す。深津を出場停止で欠く町田だが、裵・平の両CBを中心にシュートまでは持ち込ませず跳ね返し続け、攻撃ではサイドに流れる鈴木(孝)に一旦収めてから攻撃のスイッチを入れることでリズムを作り、押し込む展開で前半終了。後半に入っても町田は攻める手を緩めない。中盤を省略してシンプルに前線へ放り込むボールも織り交ぜ、何が何でも先制点を奪おうとボールを蹴り続けた。しかし、確実にチャンスに繋げるための起点がサイドしか作れず、他に可能性の低いロングボールしか攻め手の無い町田に対し、金沢は終始守勢に回りながらも要所を締めていた。残り時間が減るにつれて焦りの募る町田は、終盤にパワープレイに出るものの、決定機を作り出すまでには至らず。スタメンで出場した大竹・稲垣も中盤で懸命にボールを繋いだが、勝利に直結するプレイを見せることはできなかった。最後は少ない人数でカウンターに対する守備を頑張っていた裵が退場となり万事休す。結局、スコアは最後まで動かず0-0で試合終了。首位との勝ち点差を詰める絶好の機会を逃してしまった町田の選手たちは、力無くピッチに膝をついた。