2014.10.11 - Jリーグ ディビジョン2 第36節
東京ヴェルディ × 湘南ベルマーレ
( 味の素スタジアム,16:00 )
冨樫新監督が就任してから5試合目となる東京Vは、現在3試合負け無しと上り調子。好調を支えるのは、その3試合を全て無失点で終えている堅い守備にある。今節迎える相手は既にJ1昇格を確定させ、J2優勝に王手をかけている湘南。この試合では引き分け以上でJ2優勝が確定する。迎え撃つ東京Vも、13:00の試合で21位・讃岐が勝利し、暫定で勝ち点差を「4」に縮めてきているだけに、勝ち点を上乗せしておきたい状況だ。
前半は東京Vが試合の主導権を握った。その中心となったのは、すっかり定着した中後・ニウドのボランチコンビ。湘南が得意とする速い攻撃を繰り出す前に中央で立ちはだかり、フィルターとしての役割をほぼ完璧にこなした。そこから反撃に移りたい東京Vだが、攻撃では平本の単独突破以外にチャンスを作り出すことができず、両軍共に中盤が落ち着かないままスコアレスで前半終了。後半に入ると、引き分けではなく勝利でJ2優勝に花を添えたい湘南が反転攻勢に移り、東京Vが受けて立つ展開となった。中盤で時間を与えてもらえない厳しい流れの中、1トップのウェリントンに当てたり、両サイドから崩しを図るなど、とにかく前を目指す攻撃的な姿勢を見せ続ける湘南に対し、東京Vもボールを奪ったらカウンターですばやく前線に繋ぎ得点を窺う、非常に緊張感の高い内容。結局、両者の「根くらべ」は決着を見ることはなく、0-0のまま試合終了となった。湘南は勝利こそならなかったものの、リーグ戦を6試合残してJ2優勝が確定。大挙して味スタに押し寄せた湘南サポーターと喜びを分かち合った。東京Vも結果として今節に讃岐との勝ち点差を「5」に縮められる格好とはなったが、湘南を相手に堂々と渡り合い、4試合連続無失点。J2残留へ貴重な勝ち点を挙げた。