2014.10.05 - Jリーグ ディビジョン1 第27節
ベガルタ仙台 × FC東京
( ユアテックスタジアム仙台,15:30 )
現在6試合勝ち無しの15位・仙台と、14試合負け無しの6位・東京。両チームの状況だけを見ればアウェイの東京が優位に見えるが、仙台も決して悪い内容の試合が続いているわけではない。東京は2試合連続で4-0という圧勝を収めているものの、相手のミスを契機に得点を重ねているという側面があるだけに、緊張感の高い内容が求められる試合である。
前半は両者互角で、様子見の色濃い内容となった。仙台は得意なボールを奪ってから両ワイドを広く使った速攻を多用し、サイドから速いクロスを試みるが、東京も折り返しを集中して跳ね返して対応。東京はエドゥー・武藤がサイドに流れながらボールを受け、そこからシュートへ持ち込もうと模索するものの、仙台の中央が堅いためになかなかその流れを作ることができないまま前半を0-0で折り返す。後半に入っても大きな変化は無く一進一退の攻防が続くものの、仙台の緊密な守備網はなかなか綻びを見せることがなく、東京は徐々に前線で起点を作れなくなり、中盤よりも後方でボールを回す時間が長くなっていった。そして迎えた75分、仙台の左サイドを起点に攻撃を許すと、梁がドリブルでカットイン、短いパスで菅井→ウイルソンと繋がれフィニッシュ。シュートは権田が何とか弾くものの、そこに詰めていた赤嶺がすかさず押し込み、終盤で仙台が1点を先制する。追う立場となった東京はすぐさま前線の選手を投入して攻撃のスイッチを入れるものの、80分にエドゥーが後方からのタックルでこの日2枚目の警告を受けてしまい退場。残された時間で東京はシステムを3-4-2に変更し、反撃のチャンスを窺ったものの、仙台の分厚い最終ラインを崩すことはできず、試合終了となった。仙台はJ1残留に向けて希望が拓ける7試合ぶりの勝利。一方の東京は、第12節以来、15試合ぶりのリーグ戦での敗戦を喫した。