2014.09.28 - Jリーグ ディビジョン2 第34節
ジェフユナイテッド千葉 × 東京ヴェルディ
( フクダ電子アリーナ,19:00 )
J1昇格プレーオフ圏内を狙う7位・千葉と、J2残留を狙う20位・東京Vの対決。両者の置かれた状況は異なるものの、この試合で勝ち点を積み重ねたいという目的は当然同じである。この日のデイゲームの結果を受け、千葉はこの試合で勝利すればプレーオフ圏内の6位に浮上でき、東京Vは勝ち点を挙げた分だけ、21位・讃岐との差を広げることができる。
試合を通してゲームプランを遂行することに成功したのは、アウェイの東京Vだった。前節に福岡を1-0で下した勢いを持ち込み、中盤で中後とニウドがしっかりと構えて千葉の攻撃を遮断。前半は幾度となくこの2人がボールを奪い、逆に起点となることで東京Vの攻撃のリズムを作り出した。前半はゴールこそならなかったものの、東京Vが支配して折り返し。後半に入ると、なんとしても勝ち点「3」が欲しい千葉が攻勢を強める。前線の森本にボールが収まるようになり、徐々に東京V陣内でゲームが行われる時間も長くなっていった。しかし東京Vはこの守勢にも動揺を見せず、球際で相手に激しく当たり、決定的なフィニッシュまでは持ち込ませない。68分には平本との2トップで怖さを見せていた杉本を下げて南を投入。ドリブルのテクニックがある南の投入により、千葉は中央での守備対応に苦慮することにもなった。引き分けでも充分な状況の東京Vだが、終盤はカウンターでチャンスの場面を作るなど、最後まで勝利にこだわったサッカーを披露。結果的に試合は0-0のスコアレスドローに終わったものの、21位・讃岐との勝ち点差は「7」に。東京Vサポーターは一様に拍手で選手たちを出迎えた。一方の千葉は勝てば6位浮上という絶好の機会で勝利できず、7位で足踏みすることに。サポーターからは拍手と不満の声が入り混じっていた。