2014.09.27 - Jリーグ ディビジョン1 第26節
FC東京 × 柏レイソル
( 味の素スタジアム,16:00 )
2009年からチームを率いてきたネルシーニョ監督の今季限りでの退任が決まった柏。前節は守護神の菅野が出場停止の中、代役のGK・桐畑の活躍などで鳥栖に2-0の快勝。今節も桐畑がスタメンを飾り、前節の勢いをそのまま味スタに持ち込んできた。迎え撃つ東京も、前節の4-0での大勝で勢いに乗っているが、今節は相手が違うだけに警戒が必要。
しかし、均衡はキックオフから僅か4分で崩れることになる。右サイドでボールを持った徳永が、前方への警戒が薄いと見るやドリブルで猛然と攻め上がり、速いクロスを供給。桐畑はあと少しというところでボールに触れられず、詰めてきた武藤が難なく押し込んで東京が1点を先制する。こうなると東京の勢いが更に増すかと思いきや、柏も徐々に反撃。一時は主導権を奪われていたものの、サイドから速いタイミングでクロスを入れたり、アクセントとして中央のフリーなエリアを使ったりするなど、工夫を凝らすようになる。それでも東京が跳ね返し続け、1点リードでハーフタイムを迎えるかと思われた前半終了間際、中盤で柏のパス回しからボールを奪った河野がすぐさま前に仕掛け、フリーの武藤へ絶妙なスルーパス。桐畑との1vs1を冷静に決め、非常に良い時間帯で東京がリードを広げることに成功した。後半に入っても東京の勢いは衰えない。50分、再び中央での厳しいプレスから武藤がボールをカットすると、こぼれ球を拾った河野がまたも絶妙なスルーパスを供給。最後はエドゥーが冷静に流し込み、瞬く間に3-0。73分にも東京の波状攻撃から太田の絶妙な左足クロスをエドゥーがダイレクトで押し込み、前節と同じ4-0という圧倒的なスコアで試合を決めてしまった。東京は直近2試合で8得点という爆発的な得点力で2連勝。上位争いに食らいつく非常に大きな勝利を挙げた。一方、柏は東京のカウンターの前に成す術なく守備が崩壊。前節の勝利で得た勢いが削がれる形となった。