2014.09.21 - 明治安田生命 J3リーグ 第26節
SC相模原 × FC町田ゼルビア
( 相模原ギオンスタジアム,14:00 )
第5節からJ3リーグの首位を堅持してきた町田だが、前節の秋田戦で1-2と敗戦を喫してしまい、2位・金沢が勝利したことで順位が逆転。長らく守ってきた首位の座を遂に明け渡してしまった。3位・長野も勝ち点2差に迫ってきており、J2復帰のミッション達成は容易でなくなりつつある。今節はアウェイ・相模原に乗り込んでの「相武決戦」。今季の相模原との対戦は2戦2勝であるが、状況が状況なだけに重圧が掛かる。ギオンスタジアムには、相模原の今季ホーム最多となる5,630人の観衆が詰めかけた。
前半はホームの相模原が積極的に速攻を仕掛けて町田を揺さぶる展開となった。中盤でボールを奪うと、スピードのある菅野・曽我部がすぐさま攻撃のスイッチを入れ、町田は最終ラインだけの対応を余儀なくされる。町田は21分の時点でDFライン4人のうち3人にイエローカードが出る苦しい展開となったが、決定的なフィニッシュだけは許さず、なんとか0-0で後半へ折り返し。すると48分、町田が先制する。右CKをファーサイドの遠藤が頭で折り返すと、ゴール前の混戦を戸高が押し込み、0-1とした。しかし、町田が勢いに乗じて追加点を狙おうとするところを相模原が突く。57分、町田のCKの崩れからカウンターを仕掛けると、町田の守備ラインが整う前に菅野が上げたアーリークロスをGK・髙原が中途半端な飛び出しで触れず、フリーの服部が髙原を抜いてから冷静に流し込んで1-1の同点。ミスから生まれた同点ゴールにより、町田の勢いは削がれるかと思われた。しかし60分、今度は町田がロングカウンターを仕掛け、DFラインの裏に抜け出した久木野がドリブルで独走して冷静にフィニッシュを決めて1-2。終盤は相模原が前線に梃入れをして同点弾を狙ったが、町田が1失点目のように安易にリスクを冒すことなく、無難に締めて試合終了。難しい試合を制した町田は首位奪回こそならなかったものの、金沢の後ろをピタリと追走する形となった。