2014.09.13 - Jリーグ ディビジョン1 第23節
FC東京 × ヴィッセル神戸
( 味の素スタジアム,18:30 )
日本代表の試合による2週間の中断を経て、リーグ戦が再開。前節の引き分けで順位を8位に落とした東京は、勝ち点1差の5位・神戸をホームに迎えての試合。勝利して再び順位を押し上げたい。日本代表から戻った森重と武藤は早速スタメン。対する神戸も、同じ日本代表に選出された森岡を筆頭に強力な前線を揃えるだけに注意が必要な一戦だ。
前半はアウェイの神戸が試合をコントロールした。神戸は従来の4-2-3-1ではなく、田代とマルキーニョスの2トップを並べる4-4-2を採用。神戸の攻撃時にゴール前で数的有利な状況を確保できない東京は守備がなかなか落ち着かず、その影響が攻撃にも波及。中盤でボールを奪われ、神戸が得意とするショートカウンターに晒される。前線のエドゥー・武藤にも思うようにボールが収まらず、前半の東京の決定機はゼロ。ゴール裏からは「シュート撃て」のコールが響いた。後半、東京は高橋をDFラインに下げて3-5-2に近いシステムで2トップに対処することで、攻撃にも勢いが出始めた。そして69分、カウンターから左サイドを崩した武藤の折り返しをフリーで受けたエドゥーのシュートを増川が手で止めてしまい、PKの判定。エドゥーのPKは山本の手に当たりながらも決まり、東京が何とか先制に成功する。だが、落とし穴はその直後に待っていた。先制点から1分も経たないうちに神戸の猛攻からCKを献上すると、鄭又榮の右CKに頭ひとつ抜け出した増川がヘディング。マルキーニョスが僅かにコースを変えてゴールに転がり込み、あっという間に1-1の同点となってしまう。その後は東京の縦の揺さぶりに対して神戸も疲労の色を隠せなくなり、終盤は東京が一方的に攻める展開となったが、神戸の身体を張った守備を前にゴールを割れず、1-1のままタイムアップ。勝ち切れなかった東京は3試合連続の引き分けとなった。