2014.09.13 - 関東大学サッカーリーグ戦1部 第13節
桐蔭横浜大学 × 中央大学
( 駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場,13:50 )
古豪・中央大学が苦しんでいる。今季のリーグ戦では未だに1勝しか挙げておらず、12試合を終えて勝ち点5。順位も11位と2部降格圏内に沈んでおり、まずは手遅れになる前に順位を押し上げたい。今節の相手は、中央大が今季唯一の勝利を挙げている9位・桐蔭横浜大学。中央大にとっては是が非でも勝利して勝ち点差を詰めておきたい大切な試合だ。
立ち上がりの中央大は、決して良くはなかった。アタッキングサードまで攻め込むことはできるものの、中央へ集めるボールの精度が悪く、シュートまで持ち込むことができない。しかし17分、中央で起点となった渡辺のパスを受けてPA内左を崩した翁長のクロスを、ファーサイドに詰めていた砂川が倒れ込みながらもシュートを押し込んで0-1。中央大にとって非常に大きな先制点が入ると、これを境に中央大のサッカーが徐々に安定の兆しを見せ始める。パスとドリブルを主体に攻撃を仕掛けてくる桐蔭大に対し、高い位置からのプレスとカウンターで対抗する形の中央大がゲームを支配してハーフタイムへ。そして後半立ち上がりの50分、今度は内田を起点として左サイドを崩した翁長のクロスをまたしても砂川が押し込み、1点目のコピーのような形で0-2とリードを広げることに成功した。桐蔭大は「地上戦」を制することができず、73分に長身FWの鈴木を投入。すると76分、右サイドの山根のクロスを中央の鈴木が頭で合わせてゴール。桐蔭大の狙い通りの形で1点差となり、ピッチ上は急激に慌ただしくなる。桐蔭大はロングボールを蹴り込み、なんとかゴールをこじ開けようとするものの、中央大も跳ね返し続ける気迫の篭もった試合内容。結局、中央大が1点差を守りきる形で試合終了。リーグ戦2勝目を挙げた中央大と桐蔭大の勝ち点差は「2」に縮まった。中央大にとって、この勝利は反攻の秋の狼煙となるか。