2014.09.07 - 明治安田生命 J3リーグ 第24節
SC相模原 × ガイナーレ鳥取
( 相模原ギオンスタジアム,15:00 )
J3は終盤の第3クールに入り、残すところあと10試合。ホームの相模原は現在6位。上位陣とは勝ち点で大きく離されている。第15節からは8試合勝ち無しという苦しい時期が続いたが、前節のY.S.C.C.戦でようやく勝利を挙げており、この勢いを持続したい。対する4位・鳥取は、J2昇格圏の2位・金沢との勝ち点差が「6」。J1・J2クラブでの豊富な経験を持つフェルナンジーニョを7月に補強して以来、未だに負け無しと好調である。
序盤に流れを掴んだのはアウェイの鳥取だった。前線に近い位置で自由を与えられたフェルナンジーニョがボールに絡み、チャンスを演出。すると22分、PA内で相模原がファウルを犯してしまい鳥取にPK。しかし、フェルナンジーニョのシュートは佐藤が横っ跳びで弾き出し、まさかの失敗。ここから徐々に相模原へ流れが傾く。相模原はボールの収まりが良い高原・服部の2トップにボールを集めて好機を窺うものの、次なる試練は後半立ち上がりの53分に訪れた。前半のうちに異議で警告を受けていた三幸がPA内にドリブルで侵入するものの、拙いシミュレーションで2枚目の警告を受けてしまい退場。これで流れは再び鳥取へと傾いた。松波監督はここぞとばかりに長身FWのハマゾッチを投入し、パワープレイで崩しにかかる。しかし、この緊急事態にも相模原の選手たちは慌てず、システムを4-4-1にして対処。鳥取のサイドからの放り込みの精度の低さにも助けられ、決定的な場面を与えることなく時間を消化。時には前線に残る高原にボールを収めて反撃の機会を窺った。そして迎えた90分、鳥取の猛攻からボールを奪ってカウンターを仕掛けると、左サイドに抜け出した途中出場の松本のクロスに対し、逆サイドから侵入した曽我部がニアで合わせ、土壇場で相模原が値千金の1点をゲット。それまで耐えていた相模原の選手が一斉にゴール裏のサポーターのもとへ駆け寄り、歓喜を分かち合った。結局、相模原が数的不利の苦しい状況ながら1-0で勝ち点3を奪取。鳥取は圧倒的に支配しながら肝心の1点が遠く、J2復帰の可能性が遠のく手痛い敗戦となった。