2014.09.06 - Jリーグ ディビジョン2 第30節
湘南ベルマーレ × 松本山雅FC
( ShonanBMWスタジアム平塚,19:00 )
依然としてJ2の首位を独走する湘南と、それを追走する2位・松本の上位直接対決。BMWスタジアムのスタンドはほとんどが両チームのサポーターで埋め尽くされ、J2とは思えない盛り上がりとなった。両者の勝ち点差は「15」となっており、残り試合を考えれば逆転の可能性は低いものの、松本にとっては3位・磐田の追走を振り切るためにも何とか勝ち点を確保したい一戦だ。ホームの湘南は、負傷で長期離脱していた永木が復帰して早々にスタメン。松本はいつも通りのベストメンバーを送り出した。
試合は序盤に激しく動くこととなる。立ち上がりから湘南が早速攻勢を仕掛けて松本を押し込むと、11分に永木の左CKをニアに入ってきた遠藤が豪快なヘディングで押し込み1-0。湘南が幸先良く先制する。しかし、松本も一歩も退かない。18分、ゴールからやや遠い位置からのFKを岩上が手薄なファーサイドに放り込むと、多々良が頭で折り返して最後は犬飼が押し込み、1-1の同点。共にセットプレイで得点を奪い合う。松本は通常の1トップではなく、サビアと船山を前線に残す2トップで試合に臨み、守備にかける人数を1人減らすリスクを負いながら戦ったが、湘南の波状攻撃を最終ラインが何とか跳ね返し続ける。一方、松本も前線にカウンターの起点となるボールが収まる場面も何度か見受けられたが、湘南もリーグ最少失点を誇る3バックが鉄壁の守備でチャンスを与えない。後半に入ると両チームの洗練された守備は更に大きな壁となり、互いの攻撃はなかなか決定機に繋がることはなかった。結局、序盤のセットプレイの応酬によって生まれたゴールにより、試合は引き分け。アウェイの松本にとっては、逆転のJ2優勝の可能性こそ遠のいたものの、2トップというリスクを背負った中で最低限の結果を確保。対する湘南にとっては、リーグ戦の不敗記録こそ15試合に伸ばしはしたが、勝ち切れない悔しさの方が印象に残る結果となった。