2014.08.17 - Jリーグ ディビジョン2 第27節
横浜FC × カマタマーレ讃岐
( ニッパツ三ツ沢球技場,18:00 )
現在、J2リーグ戦で9試合負け無しと上り調子を維持している14位・横浜FC。シーズン開幕時のつまづきを取り返し、昇格プレーオフ圏内が徐々に視界に見えつつある。前節は千葉とアウェイで対戦し、0-0で引き分けただけに、今節は勝利を飾りたい。一方、対する21位・讃岐はJ2残留が現実的な目標。前節はホームで熊本にリードを許すも、後半ATに追いつく劇的なドローで勝ち点を拾った。その勢いを今節も持続できるか。
讃岐にとって勢いを持って入りたかったはずの立ち上がりだが、早々に出鼻を挫かれることになってしまう。3分、横浜は左サイドに展開すると、PA左隅でボールを持った野村がミドルシュートをゴール右隅に突き刺し、横浜が先制。讃岐はプレスのかけ方が甘かったところを早速突かれてしまう。その後も後方で組み立てようとしながら攻め上がれない讃岐に対し、横浜は速攻やセットプレイで対抗。31分には右CKを野上が頭で合わせて2-0とすると、後半に折り返して56分には松下の鮮やかな直接FKで3-0。試合の行方はこれでほぼ決してしまった。讃岐にとって一筋の光明となったのは、後半からピッチに立った木島。組み立てからフィニッシュに至るまであらゆる場面に顔を出し攻撃を牽引すると、83分には左サイドからドリブルで切れ込みミドルシュートを沈めて1点を返すことに成功した。しかし、横浜もショートカウンターから朴成鎬が追加点を挙げて駄目押し。讃岐も後半ATにエブソンが獲得したPKを自ら決めるが、焼け石に水。その追撃弾の後にはエブソンが自陣でGK・石井と交錯し、石井が負傷退場。代わりにエブソンがGKを務める緊急事態にまで陥った。結局、4-2で試合終了。横浜が10試合負け無しとした一方、讃岐の混迷が手に取るように分かる結末となった。