2014.08.11 - 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント 2回戦
高知大学 × 関西学院大学
( キンチョウスタジアム,18:20 )
四国での大学サッカーを長らく牽引する高知大学と、関西大学リーグ随一の実力を持つ関西学院大学が、総理大臣杯の2回戦で激突。高知大は3日前に1回戦の試合を戦っており、この試合が初戦となる関学大と比べてややコンディション面で劣る。一方の関学大は点取り屋の呉屋が出場停止となっており、得点力をどのようにカバーするのかが重要となる。
試合はやや高知大が押し気味に進めるものの、概ね互角といえる内容となった。両校共にドリブルの得意な選手を擁しており、高知大は有間、関学大は小林が積極的に仕掛けてチャンスを作り出していく。ロングボールを多用しないサッカー同士の対戦ということもあり、試合の緩急のコントラストが色濃く感じられる独特な展開となった。均衡が破れたのは、後半が終盤の時間帯に差し掛かりつつあった76分。高知大が右CKをショートコーナーで再開すると、そこからシュートの嵐を浴びせ、最後は曽根が強引に押しこんで高知大が先制する。残り時間が少なくなりつつある中での失点で、関学大は強引なシュートなど焦りの色が見えつつあったが、ドラマは試合終了間際に待っていた。後半AT2分、左CKのこぼれ球を途中出場の森がダイレクトでシュートすると、ボールは高知大の守備の僅かな隙間を通り抜けてゴールイン。土壇場の同点弾で1-1となり、試合は延長戦に入った。延長戦は積極的に攻め込む関学大と、カウンターでチャンスを窺う高知大という構図になったが、104分に小林の仕掛けから最後はシュートのこぼれ球を浅香が押し込み、関学大が遂に逆転。途中出場の選手の活躍で試合をひっくり返した関学大が2-1で劇的な勝利を飾り、準々決勝進出を決めた。