2014.08.10 - Jリーグ ディビジョン2 第26節
ファジアーノ岡山 × 湘南ベルマーレ
( kankoスタジアム,19:00 )
現在J2で昇格プレーオフ圏内の4位につけている岡山は、第8節で敗れて以来、なんと17試合負け無し。持ち味の堅い守備を軸に、勢いを持続している。一方、現在首位を独走している湘南は、リーグ前半戦の貯金があるとはいえ、ここ2試合を連続してドローで終えており、一時の破竹の勢いに陰りが見えつつある。岡山はこの機に乗じて湘南に一泡吹かせることができるか、注目の一戦。台風11号の影響で開催が危ぶまれたが、天候も無事に回復し、カンスタには9,811人もの観客が駆けつけた。
最初に主導権を握ったのは湘南。相手のミスからボールを奪うとすぐに縦パスを入れ、楔の関係からゴール前へボールを運んでいき、フィニッシュまで持ち込む形を作って岡山を攻めたてる。対する岡山も、全員守備と全員攻撃で対抗。セットプレイの際には全員がPA付近まで戻り、ひとたびボールを奪えば前線の選手が猛烈な勢いで上がっていく。特に中盤の底を支える千明・上田のコンビが良い散らしを見せ、サイドからの崩しでは度々チャンスも作った。後半に入っても依然として湘南のペースは続いたものの、ゴール前のチャンスも岡山の鉄壁の守備陣が身体を張って跳ね返す。すると少しずつ「攻め疲れ」の見え始めた湘南に対し、岡山も鋭いロングカウンターで対抗。特に両サイドの田中と三村、更に途中出場の妹尾・押谷も積極的に突破を仕掛け、湘南をじわじわと追い込んでいった。終盤は岡山が怒涛のパワープレイを見せ、あと一歩でゴールという所まで迫ったものの、湘南も秋元の好セーブなどでゴールを守り抜き、0-0のまま試合終了。岡山は連続負け無しの記録を18試合に伸ばすことに成功。カンスタに集った観客からは、一斉に大きな拍手が起きた。首位・湘南を相手に堂々と渡り合ってのドローは、誰もが納得できる結果であることを物語る光景だった。