2014.08.09 - Jリーグ ディビジョン1 第19節
セレッソ大阪 × FC東京
( ヤンマースタジアム長居,19:00 )
今季、ピッチ内外の様々な話題で注目が集まっているC大阪だが、現状は当初描いた青写真とは対照的な状況である。ポポヴィッチ監督は成績不振で解任され、名実共にチームの顔でもあった柿谷はスイスのバーゼルへ移籍。ペッツァイオリ新監督の率いるチームも、就任以降のリーグ戦で未だに勝利が無く、順位は遂に降格圏の16位に転落してしまった。今節はシステムをこれまでの4-3-3から慣れ親しんだ4-2-3-1に変更。東京は羽生がメンバー外となり、代わりに東がスタメンで試合に臨んだ。
好対照なチーム状況ながら、試合のペースを握ったのはホームのC大阪だった。守備面では高い位置から積極的にプレスをかけて東京の起点を潰し、攻撃面ではフォルランが中盤に下りてきてボールを捌くことで流れを作っていく。東京は直近3試合無失点の守備陣がクリアし、度々カウンターのチャンスは作るものの、前半の決定機は米本のミドルシュートがゴールポストを叩いた1回のみ。特にサイドで自由にボールを持たせてもらえず、効果的なクロスを供給することができない。0-0のまま折り返した後半も引き続きC大阪がボールを持って攻めるものの、山口が足を痛めて交代を余儀なくされる不運にも見舞われ、肝心のゴールを割るまでには至らず。東京も速攻に転じるチャンス自体が少なく、数少ないカウンターの場面でも思うようにスピードアップできないまま、決め手を欠いて試合終了。互いに勝ち点を取り損ねた印象の強いスコアレスドローとなった。C大阪は15位に浮上してJ2降格圏こそ脱したものの、リーグ戦は8試合連続で勝利無し。ゴール裏のサポーターからは不満のブーイングが上がっていた。東京は連勝が止まったが、4試合連続無失点。守備に手応えのある結果だった。