2014.08.02 - Jリーグ ディビジョン1 第18節
FC東京 × 清水エスパルス
( 味の素スタジアム,18:30 )
前節、3-0の快勝を飾った東京はホーム・味スタでの2連戦。今節迎える相手は12位・清水。極度の不振というほどの成績ではないが、リーグ戦では第10節から7試合勝利無しと奮わず。前節こそ柏に3-0で完勝を収めたものの、就任4年目で依然として大きな結果を残せずにいるゴトビ監督はその座を遂に追われることとなった。代わって指揮を執るのは、清水のユースチームを率いていた「清水三羽烏」の1人として知られる大榎監督。注目のスタメンには、快勝した前節の試合と同じメンバーを選んだ。
前節の勢いそのままに、立ち上がりから攻勢を仕掛ける東京。DFラインから前線を目がけた高精度のフィードを供給し、エドゥーのポストプレイや河野・武藤のスピードを生かした攻めを展開する。すると15分、左サイドの崩しから河野がシュートを放つと、DFが苦し紛れにクリアした先に待っていたのはエドゥー。得意の左足で強烈なダイレクトボレーを叩き込み、今節も東京が先制。その後も東京がピッチを広く使った攻撃を続ける。なかなか決定機を生かしきれない時間が続き、一時は清水が押し返す時間帯もあったものの、43分、太田の右CKの流れから右サイドで再び太田が送り込んだ速いクロスを、ゴール正面の僅かなスペースに走り込んだ武藤が渾身のヘディングで合わせて2-0。更に前半AT3分には、武藤が単独のドリブル突破で得た直接FKを太田が鮮やかに蹴り込み、古巣・清水相手に強烈な「恩返し」を実現。3点リードで迎えた後半も東京の鋭いカウンターは収まる気配を見せない。58分、武藤がエドゥーのポストプレイからボールを受けてドリブルでPA内に侵入すると、鋭い切り返しでマーカーを振り切り、狭い角度ながら強烈なシュートを叩き込んで4-0。村田の投入で一時的に流れが変わりかけていた清水にとって、実質上試合が「終わった」ことを意味するゴールだった。東京は東・三田の投入で4-4-2の強固な守備を築き上げ、危ない場面も難なく切り抜けて無失点で試合終了。リーグ戦3連勝となり、順位も5位に浮上した。一方の清水は、大榎監督の采配初戦をまさかの大敗で終えることとなり、特に守備面について大きな課題を残すこととなった。