2014.06.25 - 東京都サッカートーナメント 準決勝
FC町田ゼルビア × 明治大学
( 味の素フィールド西が丘,19:00 )
天皇杯の東京都代表を決定するトーナメント戦は、社会人と学生の代表が2チームずつ出揃い、ベスト4の戦い。J3・町田は、関東大学1部・明治大学と対戦する。プロと学生の違いがあるとはいえ、有望な若手を多数擁する明治大は一筋縄ではいかない相手だ。町田は3日前に行われたJ3リーグの大一番・長野戦からスタメンを7人入れ替えて臨んだ。
スコアは開始早々に動く。2分、明治大が最初のCKを獲得すると、中央に放り込んでからの混戦を髙橋が押し込み、明治大が1点先制する。出鼻を挫かれる形となった町田は齋藤・戸高の2トップに預けたいが、明治大の連動したプレスに苦しみ、精度の高いパスを供給することができない。対する明治大はボールキープと速攻を状況に応じて使い分ける大人の戦い方を披露し、全く付け入る隙を与えずハーフタイムを迎える。後半に入っても明治大の流れは変わらない。カウンターを受けるリスクが低いサイドへ展開し、中央に1人でも入ればクロスを入れるシンプルなスタイルに町田は手を焼く。遠藤や鈴木(孝)の投入で流れを変えようと試みる町田だが、そんな矢先の70分、明治大は右サイドからのクロスに飛び込んだ和泉のヘディングでリードを広げると、76分には左サイドを髙橋に悠々と突破し、クロスを差波が鮮やかなボレーで押し込み0-3。レギュラーでないとはいえ、J3のリーグ最少失点を誇る町田の守備陣がいとも容易く切り裂かれた。町田は攻撃陣も最後まで元気が無く、無得点のまま試合終了。思い通りのサッカーで町田を手玉に取った明治大が、天皇杯出場に王手をかけた。