2014.06.14 - Jリーグ ディビジョン2 第18節
東京ヴェルディ × アビスパ福岡
( 駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場,14:00 )
現在20位の東京Vは、複数失点が12試合連続で無い代わりに、複数得点も11試合連続で無しという出入りの少ないチーム状況。守備を安定させつつ、数少ないチャンスを決めることが勝利への最短ルートとなる。対する13位・福岡は、勝ちと負けが交互に続く不安定なチーム状況だが、前節はホームで千葉を1-0と勝利して浮上のきっかけを掴んだところ。今節は城後が出場停止明けで3試合ぶりにスタメンに復帰となった。
試合の立ち上がりは東京Vは持ち前のパスワークでサイドから徐々に崩していくものの、すぐにサイドの守備を安定させた福岡が主導権を奪回。均衡は19分に崩れる。左CKから中央での混戦を城後が押し込み、福岡が1-0とリード。更に3分後の22分、中盤でボールを奪った城後がドリブルでゴール前へ持ち込むと、パスを受けた金森がヒールで落とし、酒井が見事なミドルシュートを決めて2-0とする。立て続けの失点で一気に失速してしまった東京Vは、セットプレイの守備が乱れて更に崩壊。37分に中原のFKを金森が頭で押し込み追加点を挙げると、2分後には右CKのクリアボールが井林に当たって自陣ゴールに入ってしまい、前半だけで4-0。早々に試合は決まってしまった。ゴールラッシュの仕上げは後半立ち上がりの50分、右CKを酒井がヘディングで決めた5点目。その後は東京Vに全く付け入る隙を与えなかった福岡が圧勝。中盤の厳しいプレスから前線の3人で攻撃を完結させられるサッカーが見事に機能した。一方の東京Vは、数少ない好材料でもあった安定した守備がセットプレイだけで4失点と完全に崩壊。東京Vサポーターからは選手に痛烈な不満の声が浴びせられていた。