2014.05.02 - 関東大学サッカーリーグ戦1部 第6節
専修大学 × 流通経済大学
( 江戸川区陸上競技場,13:50 )
昨季の関東大学リーグ1部を圧倒的な強さで制した専修大学。ドイツへの移籍を果たした長澤をはじめとする卒業生が抜け、新たな陣容で臨む今季だが、第5節を終えて4勝1分と無敗、得点はリーグ首位の「19」と早くも図抜けている。今節は、現在3勝2敗の流通経済大学との対戦。
先に試合を動かしたのは流経大だった。開始早々にゴール前に雪崩れ込むかのような一斉攻撃を仕掛けると、富樫がドリブルで突っかけて獲得したゴール正面のFKを森保が直接決めて1点を先制する。「奇襲作戦」を見事に成功させた流経大に対し、専修大もすぐさま反撃開始。スピーディかつ細かなパスワークと、大胆なサイドチェンジを織り交ぜた攻撃で試合の主導権を奪い返す。しかし、流経大もフリーでフィニッシュに持ち込ませない水際の守備で持ちこたえ、1点をリードして前半終了。ここまでは流経大の目論見どおりの試合展開だった。しかし、後半立ち上がりの47分、PA内への浮き球の縦パスに抜け出そうとした廣瀬とGK・中島が交錯。主審はこれを中島のファウルと判定し、専修大にPK。キッカー・前澤のシュートはポストに当たるものの、中島に当たってゴールに入り、1-1の同点となる。その後は前半と同じサッカーを継続する専修大と、前線へのロングボールを主体としたスピードあるサッカーの流経大との一進一退の攻防。それでも互いに決定機が無く、同点のまま終了かという空気が漂い始めたものの、後半AT3分に右サイドの私市のクロスを中央の前澤が胸トラップから冷静に決め、土壇場で専修大が2-1と逆転し、これで試合終了。流経大の目論んだゲームプランにも動じず、90分と追加タイムの長い時間を利用して最終的に逆転勝利まで持っていった専修大の確かな強さを実感する結末となった。