2014.04.22 - AFCチャンピオンズリーグ グループH 第6節
川崎フロンターレ × 蔚山現代
（ 等々力陸上競技場,19:00 ）
ACLのグループリーグ最終節。前節、アウェイの難しい環境で貴州人和を1-0で下し、グループHの2位に浮上した川崎は、ホームに蔚山現代を迎えての試合。ノックアウトステージ進出の条件は「引き分け以上」。決して高いハードルではないが、蔚山は第2節のアウェイ戦で0-2と敗れている相手だけに、注意が必要な試合だ。等々力には平日夜の雨の中でアウェイ動員が少ない状況にも関わらず、9,000人以上の観客が訪れた。
立ち上がりから川崎が得意の縦パスを起点とした崩しを仕掛けると、蔚山はケアがルーズとなり防戦一方。小林･レナトが度重なる決定機を外して嫌な雰囲気も漂い始めた32分、中央で中村が供給した鋭いスルーパスを受けた小林が冷静に右足で決め、川崎が先制。更に2分後の34分、今度は右サイドの森谷のスルーパスを受けた大久保が狭い角度ながら丁寧に流し込んで2-0とする。このままリードを保ち、逃げ切りたい川崎だが、2年前のACL王者である蔚山も黙ってはいない。直後に右サイドを突破した李鎔のクロスをラフィーニャが押し込み、すぐに1点を返す。これが反撃の狼煙となり、ハーフタイムを挟んだ長い時間、試合は蔚山が支配する。蔚山は低い位置からアバウトなボールを入れ、金信煜が競ったこぼれ球を拾ってからの2次攻撃で川崎を圧倒。また李鎔･金民均の2人が連動してサイドも崩していく。およそ30分間にわたり水際の守備が続いた川崎だが、守備陣が身体を張って防ぐと、77分に右CKをジェシがヘディングで押し込み、勝利を決定づける3点目。終盤の蔚山の猛攻も凌ぎ、3-1のまま試合終了。川崎はグループHを2位で通過し、ノックアウトステージ進出を決めた。
