2014.04.13 - Jリーグ ディビジョン2 第7節
東京ヴェルディ × ファジアーノ岡山
( 国立霞ヶ丘競技場,17:00 )
クラブの財政難から多くの選手を放出せざるを得ず、若手主体でのシーズンインとなった東京V。第5節まで1分4敗と苦しい成績だったが、前節はアウェイで富山に3-0と完勝し、ようやく今季初勝利を飾った。今節は、開幕から思うように成績を伸ばせていない岡山との一戦。今夏から改修が予定されている国立競技場で、ホーム初勝利を狙いたい。
前半は、岡山が中盤でボールを保持した際に積極的にプレスをかけてパスをカットし、速攻を見せる東京Vがゲームを支配。岡山は後ろから追う形のファウルが多く、流れとセットプレイの双方からゴールを脅かされる。しかし、東京Vも最後のアイデアを欠いて決定的な場面を作れないまま後半へ折り返すと、流れは徐々に岡山へ。59分、右サイドからの攻撃からのクリアボールを拾った上田がDFライン裏を狙った意表を突く浮き球のスルーパスを供給すると、これに反応した荒田が抜け出し、GKとの1vs1を決めて岡山が先制に成功。大宮から移籍加入の上田が今季初スタメンでアシストという大役を果たす。その後の岡山は自陣をしっかりと固め、危険なエリアに入ってくるボールを堅実に跳ね返し続けた。東京Vも最後まで運動量を落とさずに攻撃を仕掛け続けたものの、試合終盤のゴール前での連続シュートも岡山の鉄壁の守備陣に守り切られて万事休す。岡山が1-0で逃げ切りに成功し、クラブ初の国立競技場での試合で今季2勝目。一方、見せ場こそ作り出したものの、肝心の得点が奪えずホームで今季5敗目を喫した東京Vの選手たちには、サポーターからの厳しい視線が注がれていた。