2014.03.29 - Jリーグ ディビジョン1 第5節
清水エスパルス × FC東京
( IAIスタジアム日本平,15:00 )
前節、川崎に0-4で大敗した東京。順位も16位と出遅れており、早急な立て直しが必要な状況だ。フィッカデンティ監督は、川崎戦で崩壊の決定的要因となった中盤を中心に、選手を大幅に入れ替え。システムを4-1-2-3に戻し、河野・武藤・野澤がスタメン。また、喉を負傷した加賀に代わり、吉本がDFラインに入った。ホームの清水は、開幕戦で勝利を飾ったものの、それ以降はリーグ戦で3試合勝利が無く、こちらも苦しんでいる。
先に試合を動かしたのはホームの清水だった。5分、野澤の所でボールを奪うと、すぐさまゴール前に展開し、混戦を長沢が押し込んで1-0。またしても追いかける展開となってしまった東京だが、まずは中盤を落ち着かせて虎視眈々とサイドやDFライン裏へのパスを狙う。すると44分、カットインからの武藤のシュートのこぼれ球を河野が決めて1-1の同点。理想的な流れで後半へ折り返す。次の試練は50分、PA内で太田がハンドを取られPKを献上する。しかし、大前のPKを権田がセーブして凌ぐと、ここから流れは一気に東京へ。57分、右サイドからの太田のFKを森重が頭で合わせて2-1と逆転。前線の抜群のキープ力で確実に時間を消化すると、82分には武藤の右クロスを中央の平山がつぶれ、ファーサイドから走り込んだ米本が正確なシュートを流し込んで3-1とし、勝利を決定的なものにした。守っては野澤が低い位置でバランスを取り中央突破を防ぐ一方、ノヴァコヴィッチと長沢を目がけたロングボール攻勢も、吉本が自慢の空中戦を制して粘り強く跳ね返し続け、このまま試合終了。メンバー変更を見事にプラスの力に変えた東京が、アウェイの地で遂に今季リーグ戦初勝利を挙げた。