2014.01.11 - 全国高校サッカー選手権大会 準決勝
富山第一高校 × 四日市中央工業高校
（ 国立霞ヶ丘競技場,12:05 ）
今回の高校選手権は、現在の国立競技場が準決勝・決勝で使用される最後の大会であり、例年以上の注目を集めている。富山県代表の富山一高は、県勢として初の決勝進出を賭けた試合。四中工高は、2011年大会の決勝で敗れて以来、2年ぶりの国立登場で雪辱を狙う。
試合はシーソーゲームとなった。まずは22分、左CKの競り合いのこぼれ球を藤井が押し込んで富山一高が先制。その後も、対応の曖昧になりがちなエリアへボールを入れていく富山一高がゲームを支配するが、44分に四中工高も中田が左足で目の覚めるような直接FKを決めて1-1の同点。57分には竹澤のドリブル突破からのこぼれ球を拾った細木が決めて富山一高が再びリードするも、73分に四中工高の井手川が富山一高のDFラインのギャップを見逃さず縦のスルーパスに抜け出し、GKとの1vs1を決めて2-2の同点。決着はPK戦に委ねられた。PK戦の主役となったのは、富山一高の控えGK・田子。試合終了間際に途中交代でピッチに登場すると、四中工高の3人目・中田のシュートコースを完璧に読んでセーブ。「PK職人」ぶりを発揮し、富山県勢初の決勝進出に大きく貢献した。四中工高は2度のビハインドを追いつく粘りを見せたものの、PK戦で涙をのむこととなった。
