2012.12.25 - 全日本大学サッカー選手権大会 決勝
国士舘大学 × 大阪体育大学
( 国立霞ヶ丘競技場,15:00 )
関東大学リーグで築いた不敗記録の勢いをインカレにも持ち込み、破竹の勢いで決勝まで勝ち上がってきた国士舘大学は、公式戦で15試合連続負け無し。決勝という最後の大舞台でもその勢いを見せつけることができるか注目される。対するは関西大学リーグ優勝の大阪体育大学。準々決勝では東海大学リーグ優勝の東海学園大学、準決勝では関東大学リーグ優勝の専修大学を下し、堂々の決勝進出を果たしている。
大体大は国士舘大の攻撃のキーパーソンである平松・進藤を早期にマークし、決定的な仕事をさせないようケア。平松は22分で早々に服部への後退を余儀なくされる。しかしその直後、左サイドでボールを持った進藤のこの試合最初のクロスを服部が決めて国士舘大が先制。ワンチャンスをモノにした国士舘大の勢いはやはり本物かと思われた。だが前半AT2分、大体大の山口のクロスをDF・石川がクリアミス。こぼれ球に反応した山本が決め、大体大が1-1の同点として後半へ折り返す。大体大はこの勢いに乗って後半開始から攻め立てると、47分に左サイドでボールを受けた池上がゴールを越えてファーサイドへの浮き球を供給。ここに詰めてきた山本が頭で押し込み、2-1と逆転。国士舘大は同点とすべくサイドを揺さぶろうとするが、大体大のしつこいマークに苦しみ、効果的な組み立てをすることができない。1点差のまま迎えた90分、PA左隅でボールを受けた山本がドリブルでDFをかわし、ニアサイドを撃ち抜くシュートを決めてハットトリック。これで試合の行方を決定的にした。攻守に安定した強さを見せ、良い時間帯に得点を重ねた大体大が、実に28年ぶりのインカレ優勝を達成した。