2013.11.23 - J1 第32節
FC東京 × 湘南ベルマーレ
( 味の素スタジアム,17:00 )
リーグ戦は残り3試合。現在、J2降格圏の16位に沈む湘南は、15位の甲府と勝ち点「9」差がついており、この試合で勝つことができなければJ2降格が決定する。崖っぷちの状況で迎える一戦に、多くの湘南サポーターが駆け付けた。ゴール裏を緑に染め上げ、奇跡の残留に賭ける。
立ち上がりからいつも通りの激しいプレッシングサッカーを繰り広げる湘南に対し、東京はなかなかボールを繋ぐことができずに苦戦。後半に入っても展開は変わらず、徐々に湘南の攻撃シーンも増えていく。66分、菊池・鎌田が絡んでのダイレクトでの繋ぎから右サイドを崩した韓国栄の折り返しを高山が決めて湘南が先制する。しかし東京もすぐさま反撃。68分、セットプレイの流れから張賢秀が長谷川とのワンツーで抜け出し、狭い角度ながら冷静に流し込み、1-1。その後は勝たなければならない湘南がなりふり構わぬ猛攻を仕掛け、東京は押し込まれる時間帯が続く。しかし、手薄になっていた守備を途中出場の選手がしっかりと突いた。AT2分、長谷川の裏へのボールに抜け出したヴチチェヴィッチがDFを冷静にかわしてシュートを決め、土壇場で東京が逆転に成功。これが決勝点となり、東京が2-1で勝利を飾った。湘南は健闘実らず、1年でJ2降格の憂き目に遭うこととなったものの、最後まで走りきる「湘南スタイル」を貫徹。拍手と共に選手たちを迎えたサポーターは最後まで「ベルマーレ」コールを叫び続けていた。