2013.09.14 - 関東サッカーリーグ1部 後期 第8節
東京23FC × FC KOREA
( 横浜みなとみらいスポーツパーク,14:30 )
関東1部リーグは残すところあと2試合。FCコリアは現在首位に立ってはいるものの、2位・ヴェルフェたかはら那須と勝ち点で並んでおり、優勝のためには引き分けすら許されない難しい状況。一方の東京23FCも、コリアと那須を勝ち点5差で追っており、コリアに勝てば辛うじて優勝の可能性が残るが、「引き分け=死」を意味する、勝利が絶対条件の一戦だ。
序盤から試合の流れを握ったのは東京23。1トップの山本が積極的にコリアDFの裏を突き、32分にはPKを獲得。しかもコリアは洪正樹がこのPKをとられたファウルが2枚目の警告で退場となり、速い時間から10人での戦いを余儀なくされる。しかし、これがコリアにとって怪我の功名となった。4-4-1のブロック重視の戦いに切り替えたことで、東京23は攻め手を失う。69分には前線で執拗なプレスをかけていた権載龍がDFからボールを奪い、冷静に決めて1-1の同点。87分には右サイドからのサイドチェンジを受けた卞栄将がカットインからの鋭いシュートを決め、遂に2-1と勝ち越した。
しかし、試合は思いもよらぬクライマックスを迎える。とにかくゴールが欲しい東京23がパワープレイに切り替えると、右サイドからのクロスに中山が競ったこぼれ球を尹星二が身体に当てて自陣ゴールに入れてしまい、再び2-2の同点。このまま共に手痛いドロー決着になるかと思われた。だがその矢先の後半AT4分、終了間際に得た右CKに、ニアに詰めていた崔光然が頭でコースを変えると、これがゴールに入り、またしてもコリアが3-2と勝ち越し。一瞬の静寂の後、コリアの控え選手・スタッフたちが一斉にピッチに雪崩れ込み、ヒーローの崔光然に覆いかぶさった。このまま試合はタイムアップ。最後まで粘った東京23は、早い時間に選手交代を使い切って守りを意識しすぎたこともあり、終盤に失速。劇的すぎる展開の末に試合を制したコリアは、首位をキープして運命の最終節に臨むこととなった。