2013.06.15 - J2 第19節
栃木SC × ヴィッセル神戸
( 栃木県グリーンスタジアム,18:00 )
J2は折り返し地点が間近に迫っており、昇格争いに絡むチームがおおよそ絞られつつある状況。第19節の注目試合は、5位・栃木と2位・神戸の上位対決である。栃木は中盤の要であるパウリーニョが負傷で長期離脱を余儀なくされており、従来攻撃的なポジションに入っていたクリスティアーノをボランチにコンバートして戦っている。対する神戸は、長らく首位の座を守っていたが、徐々に勝ち切れなくなりG大阪に首位を明け渡している。前節も千葉を相手に引き分けており、今節で巻き返しを図りたい。
まず先手を取ったのは栃木。3分、クリスティアーノの右CKを當間が頭で合わせ、GKの弾いたボールを近藤が押し込み1-0。早々に先制し、無難に試合を進めようとしていた栃木だが、32分にまさかの落とし穴。當間がGKへのバックパスを試みるも、キックが弱くGKに届く前に小川にボールを攫われ、あっさり1-1の同点に。ここからは一方的な神戸の流れ。セットプレイで度重なるピンチを迎えるも、榎本の好セーブでどうにか耐えしのいでいた栃木だが、69分にマジーニョがFKをクイックで再開すると、ゴール前でフリーになっていた小川が冷静に決めて1-2の逆転。栃木は集中力の欠如が原因で逆転を許し、このまま試合はクローズするかと思われた。しかし、後半開始から降り続いていた雨が85分頃から急に激しくなり、試合は混沌を極める。栃木は途中出場の三都主・久木野がボールに数多く絡み、チャンスを作り出すと、88分、ゴール正面での混戦のこぼれ球をクリスティアーノが豪快に叩き込み、土壇場で2-2の同点。最後の5分間は栃木の怒涛の攻撃が繰り広げられたが、神戸も何とか持ちこたえてタイムアップ。両チームの執念が垣間見えた雨中の激闘は、2-2のドロー決着となった。