2012.05.20 - J1 第12節
FC東京 × サガン鳥栖
（ 味の素スタジアム,15:00 ）
新潟、札幌とアウェイでの連戦をいずれも勝利で終え、ホーム・味スタに帰ってきた東京。迎える相手はここ6試合負け無しの難敵・鳥栖。現在東京を勝ち点差1で追い、順位は7位。J1初年度とはとても思えない大健闘を見せている。チームの中心となる豊田が出場停止明けで万全なコンディションとあって、東京はカウンターに警戒しながらの戦いが要求される。
しかし、前半から試合は鳥栖の思惑どおりに進んだ。東京がボールを支配する展開ながら、精度の高い鳥栖のカウンターが牙を剥く。42分にはドリブルで持ち込んだ水沼が決め、59分には水沼のクロスをフリーの豊田が押し込んで0-2とする。だが東京も石川・渡邉・河野の投入で徐々にリズムを掴むと、75分に石川の縦パスに抜け出した渡邉が決めて1点差。これで味スタのムードは一変。畳みかけるように鳥栖ゴールに襲いかかり、81分にはルーカスのクロスを徳永が折り返し、渡邉が詰めて同点。更に88分には石川のFKを渡邉が顔面で押し込み、土壇場で3-2と逆転。不安定な内容ではあったが、勢いで鳥栖の守備を打ち破り、リーグ戦3連勝を飾った。鳥栖は途中までは完璧に近い試合運びだったが、岡本・藤田の交代で少しずつフィルタリングが弱くなり、守備が決壊。7試合ぶりの敗戦となった。
