2011.12.03 - J2 第38節
コンサドーレ札幌 × FC東京
（ 札幌ドーム,12:30 ）
いよいよJ2リーグ戦は最終節。J1自動昇格圏内の3位につける札幌の前には、既にJ2優勝を決めた東京が立ちはだかる。札幌と同勝ち点、僅かに得失点差「2」で追走する4位・徳島は岡山との試合。札幌は他力本願ではなく自力での昇格を決めたいところ。札幌ドームには朝から多くのサポーターが詰めかけ、今季J2最多となる39,243人を飲み込んだ。
立ち上がりから攻勢を仕掛け、流れを掴んだのは東京。勝利を狙いたい札幌だが、序盤は我慢を強いられる。しかし、押し込まれる時間帯を無失点で凌ぐと、40分に左サイドを突破した古田のグラウンダーのクロスに内村が合わせて札幌が先制。更に前半AT2分、右サイドを抜け出した近藤のクロスにまたしても内村がニアに飛び込んで追加点を挙げる。後半に入ると東京も2人同時に選手を交代して勢いを取り戻す。80分、縦パスに反応してDFライン裏へ抜け出したロベルトセザーのシュートのこぼれ球を谷澤が押し込んで1点差。スタジアムには緊迫したムードが張り詰めた。しかし、残った時間を札幌が気迫で守りきり、2-1で勝利。同時刻で試合を行っていた徳島が敗れたため、札幌が自力でのJ1昇格を決定。4年ぶりのトップリーグ返り咲きに、満員の観客は心行くまで勝利の美酒に酔いしれた。
