2010.11.23 - J1 第32節
名古屋グランパス × FC東京
( 豊田スタジアム,14:00 )
前節、アウェイでの勝利で優勝を確定させ、初のリーグタイトルを獲得した名古屋グランパス。今節はホームでの「凱旋試合」となる。豊田スタジアムのチケットは大半のカテゴリーがソールドアウト。リーグ王者のサッカーを観ようと地元の注目が集まる中、東京は残留をかけた山場を迎えた。平山が出場停止の苦境の中、梶山が大黒と前線でコンビを組む。
前半から恐れることなく攻め込み、出足の遅れがちな名古屋を押し込む東京。27分、梶山の意表を突く縦パスを森重がトラップし、大黒が足下にこぼれてきたボールを鮮やかなループシュートで決めた。恥ずかしい試合のできない名古屋はここから怒涛の反撃。前半ロスタイムには森重と闘莉王の競り合いから一触即発の殺伐とした空気が流れるなど、名古屋にとってはフラストレーションの溜まる展開だった。後半の途中からは闘莉王が前線に上がり、パワープレイに出る名古屋だが、東京も前線から積極的にプレスをかけて出所を断ち切る効果的な守備。ゴール前でも森重と今野が気迫溢れるディフェンスで相手に自由を許さなかった。永遠のようにも思えた90分間が終わり、スコアは0-1のまま動かず。あまりに感動的な守り勝ちで東京が名古屋の「凱旋」に泥を塗り、J1残留にリーチをかけた。