2006.10.22 - Jリーグ ディビジョン1 第28節
FC東京 × ガンバ大阪
（ 味の素スタジアム,15:00 ）
昨日、首位･浦和の試合がドローに終わったことを受け、何が何でも勝ち点3を確保したい2位･G大阪。前半、そのG大阪の勢いは尋常なものではなかった。11分に播戸、24分にマグノアウベスが得点し、早々に0-2。夏場の勢いが衰えた東京に、反撃の糸口は残っていないかと思われた。
しかし77分、たったワンプレーで流れは変わった。藤山のフィードで裏に飛び出した今野がトラップで藤ヶ谷を交わし、無人のゴールに流し込んで1点差。この前後からサイドでの主導権を握り、こぼれ球を拾えていた東京にとって、願ってもいない展開だった。更に81分、3ヶ月ぶりの復帰となった鈴木が狭い角度ながら強烈な左足ミドルを叩き込んで同点にすると、84分に鈴木のグラウンダーのクロスを中央の石川が落ち着いたトラップから決めて3-2の大逆転。10分足らずの時間で、一気に天地がひっくり返った。東京の変貌ぶりも見事だったが、G大阪の選手の足が一様に止まってしまったのも印象的だった。4月29日以来、半年ぶりの味スタでの勝利。何物にも替え難い興奮と感動が、36,000人を飲み込んだ味スタを包み込んだ。
