2006.09.02 - Jリーグ ディビジョン2 第37節
横浜FC × ヴィッセル神戸
( 横浜市三ツ沢公園球技場,19:00 )
J2は各チームとも1試合の重みが大きくなるシビアな時期。このタイミングで、同勝ち点・同得失点差で2,3位につける両チームが激突。神戸は近藤・丹羽を出場停止で欠く。対する横浜は、広島から移籍加入して僅か4日目の小村をスタメンで起用した。また、神戸はバクスター監督が御子息の病気療養に付き添うため、この試合を最後に任を離れて一時帰国することが決まっているだけに、ただの1試合以上の重みがある。
試合は、両チームの堅い守備が常に冴え渡った好ゲームとなる。横浜は小村が完璧ともいえる対人守備を披露し、神戸も城・アレモンに入る縦のボールを徹底的にカットし続けた。そして、いつ均衡が崩れるのか緊迫感が最高潮に達していた61分、試合後の菅野が「唯一、集中が切れたプレイ」と振り返った場面が決勝点に結びつく。三浦(淳)が頭で落としたボールをガブリエルが流し込み、0-1。ビジタースタンドは、まるで優勝したかのような狂喜乱舞でゴールを祝った。バクスター監督の最後の試合を勝利で飾った神戸と、自動昇格圏から一歩後退した横浜。この試合が生んだ勝ち点差「3」は、シーズン終了後にどのような意味を持っているのだろうか。