2006.08.12 - Jリーグ ディビジョン1 第17節
浦和レッズ × FC東京
( 埼玉スタジアム2002,19:00 )
日本のA代表とU-21代表の活動のため、1週間空いて2週間ぶりとなるリーグ戦。今節、東京は徳永が出場停止の他、今野が負傷離脱という苦しい状況。中断期間中に補強したワシントンが1トップでスタメン。なかなか機能しない3バックのシステムで、2位・浦和に挑む。浦和はワシントンが負傷で離脱しているものの、ここ3試合負け無しと好調である。
試合が動いたのは5分。平川のクロスからの競り合いのこぼれ球を小野が決め、浦和が早々に1点を先制する。またしても先制を許した東京は、ワシントンにボールを収めるべくクロスを入れようとパスを繋ぐが、浦和の集中した守備を前になかなかチャンスを作ることができない。浦和の反撃を耐えつつも前半を1点差で折り返し、後半を迎えたが、55分に伊野波がこの日2枚目の警告を受けて退場。更にその直後に三都主に追加点を許してしまったことで、この試合は概ね決していたといえる。このゴールが決まった後、ピッチサイドで指示を出していたガーロ監督が静かにベンチに下がった光景が、「万事休す」の印象をより色濃くさせた。その後も東京は4バックにシステムを変更して何とか態勢を整えようと踏ん張るものの、石川がSBに入るなど適性とかけ離れた采配にピッチ上には「失意」だけが漂う。その後も東京は次々と失点を重ね、終わってみれば0-4の完敗。仮に浦和が相手で無くとも、完敗は免れなかっただろう。試合後、ゴール裏からは耳を突き刺すようなブーイングと「ガーロ辞めろ」コールの嵐。呆然と立ち尽くす選手たちに混じり、スタッフに抱えられるようにして挨拶する茂庭の号泣する姿が痛々しい。その光景は、もはやチームの体を成していなかった。