2006.06.11 - 日本フットボールリーグ 前期 第14節
栃木SC × ロッソ熊本
( 足利市総合運動公園陸上競技場,13:00 )
JFL前期の戦いは残り5試合。ホームの栃木は現在3連勝中。しかもその相手はソニー・佐川東京・Hondaと強豪であり、昨季に続く前期優勝に向けて飛ぶ鳥を落とす勢いだ。対するアウェイの熊本も、JFL初年度ながら悪くない戦いが続いているが、ここ2試合では勝利が無く、首位戦線に食らいつきたいところ。どちらもJリーグ参入を目標とするクラブだけに試合の注目度は高く、サポーターが試合前から声を上げて盛り上げていた。
先制点は前半ロスタイム。久保田の直接FKをGK・飯倉が弾き、そこに詰めていた佐野が押し込んで栃木が先制する。嫌な時間帯での失点となった熊本だが、52分に米山のミドルで1-1の同点に追いつくと、徐々に試合の流れを掌握。終盤まで緊迫感の高い攻防が繰り広げられたが、84分に町田がDFラインの裏に抜け出し、これをPA内で照井がファウルで止め、主審はPK&照井に一発退場の判定。PKを熊谷が決め、熊本が2-1と逆転に成功する。そして、更に圧巻はこの直後。栃木のキックオフのボールを森がセンターサークル内でインターセプトすると、寄せてくる栃木の選手を次々とかわしてドリブルで独走。フィニッシュも冷静に決め、あっという間に試合を決定づける3点目が決まった。屈辱的な失点に、栃木サポーターはただ呆然とするのみ。今後の戦いを左右する大一番を痛快すぎる大逆転で制した熊本が、優勝戦線に向けて弾みとなる勝ち点3を積み上げた。