2006.05.14 - Jリーグ ヤマザキナビスコカップ Aグループ 第4節
FC東京 × アビスパ福岡
（ 味の素スタジアム,15:00 ）
J1リーグ戦から1週間が空き、ドイツW杯までの2週間でナビスコカップのグループリーグ残り3試合が行われる。現在、3戦3敗で未だに勝利の無い東京と福岡は、早くもグループリーグ敗退の危機。今節で敗れると、その時点で敗退が決まる。決勝トーナメント進出を目指すのは勿論、なかなか上向かないチーム状況を改善する意味でも重みのある試合だ。
東京は戸田がスタメンに復帰し、川口との2トップで前半は積極的な姿勢こそ見せたものの、決定的なチャンスを作るには遠い状況。後方でパスを回して隙を狙おうにも、ブロックをしっかりと組んでショートカウンターを狙う福岡に対してなかなか攻撃の糸口がつかめない。これに業を煮やした東京ゴール裏は、後半から太鼓を使った応援をボイコット。12,000人弱しか入っていない味スタに、少数の福岡サポーターの歌声だけがこだました。東京は後半から中盤をボックス型の4-4-2に変更し、ササを投入して攻撃を強化するものの、やはり得点の気配は無く、逆に84分、カウンターから宮崎に先制点を奪われるという最悪の結末。結局、0-1で試合終了。東京のグループリーグ敗退が呆気なく決まってしまった。ゴール裏はブーイング以上に重い沈黙が包まれ、チームに漂う閉塞感に誰もが言葉を失った。
