2006.05.07 - Jリーグ ディビジョン1 第12節
川崎フロンターレ × セレッソ大阪
( 等々力陸上競技場,15:00 )
前節、浦和・G大阪・鹿島のトップ3が揃って敗れた一方、福岡から確実に勝利を挙げて一気に暫定首位へと躍り出た川崎。今季はリーグ戦で1敗しか喫しておらず、その勢いはまさに本物の風格が漂う。今節の相手は川崎と対照的に最下位に沈むC大阪。昨季終盤に優勝を争った勢いは完全に失われており、塚田新監督の下で立て直しを図りたい。
チーム状況から見ても圧倒的に川崎の優位と思われたカードだが、試合はC大阪が予想以上の健闘を見せる。機能していなかった3バックのシステムを変更し、山田がボランチの中央に入る4-3-1-2を選択。サイドの守備を強化して臨んだことにより、川崎は攻め手を失う。下村を出場停止で欠く状況ながら、C大阪の粘り強い戦い方は昨季の終盤戦を彷彿とさせるものがあった。しかし、そんな中でも川崎はC大阪の1枚上を行った。66分、直前に我那覇に代わってピッチに立った黒津の落としたボールを、マルクスが豪快なミドルシュート。これが吉田の守るゴールマウスを遂に崩し、川崎が1-0と先制。その後はC大阪がブルーノクアドロスを前線に上げて攻勢に出るものの、川崎の堅い守備が跳ね返し、試合終了。苦しみながらも勝利した川崎が暫定首位の座を守ってW杯中断期間に入ることとなった。