2019.04.24 - Jリーグ YBCルヴァンカップ Bグループ 第4節
FC東京 × 柏レイソル
( NACK5スタジアム大宮,19:00 )
ルヴァンカップのグループステージは総当たり戦の2巡目。Bグループは現在、3連勝の仙台が勝点「9」で独走し、1勝2敗の柏・鳥栖・東京が勝点「3」の横一線で追う状況となっている。今節の東京は、第1節にアウェイで敗れた柏とのホームゲーム。金曜日に行ったJ1・広島戦(A)から中4日での試合ということもあり、今節も多くのレギュラー組をスタメンもしくはベンチ入りさせて臨む。対する柏は日曜日のJ2・金沢戦(A)から中2日、ややタイトな日程だ。東京は前節の秩父宮ラグビー場開催に続き、今節も味スタが使用できないため、会場はNACK5スタジアム大宮を使用しての開催。都外開催、更に雨の中での試合ということもあり観客数は3,524人とやや伸び悩んだ。
前半は互いの守備が持ち味を発揮し、手堅い試合内容。東京は東が髙萩とボランチを組んでスタートしたが、中盤を厚くした3-4-2-1でスタートした柏も中央で厳しくチェックを仕掛け、前を簡単には向かせず。室屋と太田の両サイドの仕掛けに対してもサイドに蓋をして突破を許さず、東京はなかなか攻め手を見出せない。柏は第1節の対戦時に2得点と大暴れしたオルンガが前線で待つものの、東京も連動したプレスでボールを入れさせず。35分、柏はそのオルンガが単独で右サイドからPAに侵入するが、狭い角度からのシュートは枠の左に外れてピンチ脱出。逆に38分、東京は室屋のフィードに永井が右サイドを抜け出し、折り返しを髙萩が繋いでゴール正面でフリーのジャエルが受けるが、シュートはGK・滝本がストップ。互いに決定機を決めきれない。東京は前半の終盤にアクシデント発生。自陣ゴール前の競り合いで室屋が足を負傷し、無念の途中交代。小川を右SBに投入して緊急手当てを行い、スコアレスで前半を終了する。
前半の数少ないチャンスを生かせず、早くも手詰まり感の漂っていた東京は、後半の頭から両サイドハーフの位置を入れ替え。大森を左サイド、羅相浩を右サイドに配置して仕切り直しを図る。この効果はすぐさま表れた。50分、左サイドでボールを受けた大森が、切り返しから右足でゴールに向かって巻く形のクロス。これに合わせたのは右サイドから中に絞ってポジションを取っていた羅相浩。ゴールを飛び出した滝本よりも先にボールを頭に合わせ、これが無人のゴールに転がり込んで1-0。ポジションを入れ替えていた大森と羅相浩の2人が関与する見事な采配的中で、東京がリードを奪う。柏はここから怒涛の選手交代。59分に瀬川、69分にはクリスティアーノと江坂を同時に投入し、強力3トップで圧力をかけようと試みる。しかし東京は高い位置からのプレスが効果的にはまり、その3トップへ簡単にボールを入れさせず。攻撃では61分にディエゴ、77分に久保を投入、惜しみなくフルメンバーを投入して逃げ切りを図る。そして迎えた89分、柏の攻撃を自陣で抑えてからカウンターを仕掛けると、右サイドでボールを溜めたジャエルが左サイドの広大なスペースへ走ったディエゴへ見事にロングパスを通す。ドリブルでPA内に侵入したディエゴはそのままニアに強烈なフィニッシュを叩き込み、2-0。これで試合を完全に終わらせた。このまま2-0で逃げ切った東京は勝点を「6」に伸ばし、グループ2位に浮上。守備では負傷者を出したものの、渡辺・岡崎のCBコンビや、緊急で右SBに入った小川のカバーも問題なく機能し、グループステージ突破に向けて視界良好の勝利となった。