2018.08.20 - 日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会 ラウンド16
清水エスパルスジュニアユース × FC東京U-15深川
( 帯広の森球技場Bピッチ,13:00 )
例年、8月中〜下旬に十勝で開催されている、U-15世代のクラブ選手権大会。大会は既にノックアウトステージに入っており、前日19日にラウンド32、そして本日に連戦でラウンド16が開催される。帯広の森球技場Bピッチで行われる第2試合は、グループJを2位通過した清水JYと、グループBを首位通過したFC東京U-15深川。Jクラブの下部組織同士の顔合わせとなった。天候は快晴で朝から気温が上がり、最も暑い時間帯での開催となったこの試合の気温は30℃を記録。北海道での開催とは、タフなコンディションとなった。
試合の立ち上がりは清水が立て続けにチャンス。開始1分にいきなり中央のスルーパスで抜け出した金子が決定機を迎えるが、シュートは左ポストに当たって枠外へ。5分にも金子の左サイドからのクロスをファーサイドの海野がフリーでシュートに持ち込むが、GKの彼島がセーブ。深川にとっては綱渡りの守備が続く。しかし、試合が落ち着くと流れは徐々に深川へ。キャプテンの梶浦を中心とした中盤での激しい守備が上手くはまるようになり、そこから反撃を狙う場面が増える。そして26分、深川は右サイドの安田がボールを持つと、ドリブルで中央へ侵入。最後は安田の落としたボールを野澤が右足でフィニッシュ。これがゴール右隅に決まり、深川が1点を先制。更に先制直後の29分、清水のバックラインでのパス回しから、GKのキックミスを安田が拾うと、勢いのあるドリブルでDFを抜き去り、あっという間にGKと1vs1。安田がこれを難なく流し込み、深川が立て続けにリードを広げる。清水はATに反撃。途中出場で投入された青木のスルーパスに金子が抜け出し、ループシュートを決めて1-2。深川にとっては嫌な形でリードを詰められ、前半を終える。
後半は一進一退の攻防が続くが、明確なチャンスは深川の方がより多く作る展開。52分、CKのこぼれ球を拾った大矢のミドルシュートはゴール前の密集をすり抜けてゴール右ポストに当たり、惜しくもゴールならず。直後の53分には安田がゴール前に抜け出してシュートに持ち込むが、GKの正面。63分には安田のスルーパスに野澤が抜け出すが、シュートは枠の上。度々チャンスを迎える深川だが、なかなか追加点を奪えない。このままだと流れが清水にいってしまうところだったが、深川はロングボールでピッチを広く使いながら清水の選手を走らせて消耗を誘う。清水も中央でボールを持つ時間があり、同点に追いつけそうな雰囲気はあったが、徐々にボールを奪われる展開が目立つようになった。69分、深川は中央でボールを持った野澤がドリブルで中央を突破。DFに寄せられながらも強引にこれを突破し、最後はゴール右隅に流し込んで1-3。終盤の追加点は試合の行方を決める決定打となった。結局、清水の反撃をうまくかわし続けた深川がベスト8に進出決定。暑さの中での消耗戦を見事に制した。