2018.07.22 - 明治安田生命 J1リーグ 第17節
FC東京 × 横浜F・マリノス
( 味の素スタジアム,19:00 )
J1リーグ再開初戦、柏とのアウェイ戦でしぶとく1-0と競り勝った東京は、現在リーグ戦5試合連続無失点と好調。リーグ戦では久しぶりの味スタでのホームゲームは、中断期間明け最初の週末開催ということもあり、34,126人の大入りとなった。東京は前節出場できなかった室屋・ディエゴがスタメンに復帰。また今節から移籍加入選手の追加登録が可能となり、甲府から加入のリンス、広島から加入の丹羽がそれぞれベンチ入りした。対する横浜Mは前節の仙台戦(A)で攻撃陣が爆発し、8-2の大勝。今節も前節と同じスタメンで試合に臨む。ポステコグルー監督が家庭の事情で離日している関係で、今節はクラモフスキーコーチが指揮。シーズン折り返し地点となる17試合目で更に勢いを加速させるのはどちらか、注目の一戦。
最初にチャンスを掴んだのは東京。8分、ゴールに向かってやや左寄りの良い位置で直接FKを獲得すると、これを蹴るのは太田。狭い角度ながら左足で見事に壁を越してニアを撃ち抜き、幸先良く1点を先制する。立ち上がりの東京は、前節に続いて最前線での起用となった髙萩をはじめ、攻撃的な選手がパスコースを切りながらのプレスで最初のフィルターとなり、横浜Mに圧力。アンカーの扇原を喜田がサポートする2ボランチに近いシステムで臨んだ横浜Mだが、中央を固められてなかなか局面を打開できない。すると27分、東京はPA外右寄りの位置でボールを持ったディエゴが仕掛け、中央でフリーの田邉にラストパス。PA外から田邉がミドルシュートを放つと、これがディエゴの足に当たってコースが変わり、ゴール左隅に決まって2-0。積極的な姿勢が運も呼び込む形となり、東京がリードを広げる。その後も攻めあぐねる横浜Mに対し、東京が速攻を仕掛ける展開。45分には中央でフリーでボールを持った東がDFライン裏へ走りだした田邉に絶妙なスルーパス。ボールを受けた田邉がGK・飯倉をドリブルでかわしてシュートを流し込み、3-0と試合の趨勢を決める。
大量リードで後半に臨んだ東京だが、カウンターの鋭さは全く陰りを見せない。開始1分も経たないうちに速攻から東が決定的なシュートを放ち、これは惜しくも枠の左。55分にはディエゴがドリブルでロングカウンターを仕掛けてフィニッシュに持ち込むものの、シュートは右ポスト。絶好機が続きながら生かせないが、60分に中盤の競り合いを田邉が拾って仕掛け、最後は髙萩が横に流したボールを東が押し込んで4-0。64分には太田の左CKからの混戦を岡崎が押し込み、J1初得点で5-0。試合の行方をほぼ決定的なものとした。このまま試合をクローズできれば言うことの無い展開だったが、ウーゴを入れて前線を強化した横浜Mはここから意地の反撃。66分、天野がドリブルで仕掛けてPA内でファウルを誘いPKを獲得すると、PKをウーゴが決めてようやく1点。89分にはゴール前の混戦を東京がクリアしきれなかったところを途中出場の山田が押し込んで2点目を決めたが、5点差からの反撃としては遅すぎた。終盤にスピードアップした展開の中で2失点を喫した点については反省点が残ったが、そこまでの圧倒的なカウンターの効率の良さで大量5得点を挙げた東京が大勝。大観衆の前で好調ぶりをいかんなく発揮した。横浜Mは大量得点を挙げた前節から一転しての大敗。攻撃にかける人数が多い分、中途半端に奪われてから速攻を仕掛けられた際の守備面の課題を露呈した。