2017.08.05 - 明治安田生命 J1リーグ 第20節
川崎フロンターレ × FC東京
( 等々力陸上競技場,19:00 )
川崎のホームで行われる、今季2試合目の「多摩川クラシコ」。ホームの川崎は、中断期間前の5試合を4勝1分と非常に良い成績で終えたが、リーグ再開初戦の前節は好調の磐田に2-5の大敗。立て直しを図りたい重要な一戦でもある。対する東京も前節は1-1で引き分けに終わり、リーグ戦で5試合勝ち無しと厳しい状況が続いており、アウェイながら勝利が欲しい。3月に行われた味スタでの試合は、東京が3-0で完勝したカードだが、川崎のリベンジはなるか。
試合は立ち上がりから川崎が押す展開。スタートから右サイドのアタッカーに入った小林が仕掛け、僅か5分で対面の太田から警告を引き出すなど良い入り方をする。このまま攻めたい川崎だが、攻撃の組み立てでミスが目立ち、東京もサイドを押し上げて応戦。28分には右サイドを崩した室屋のクロスを中央のウタカが完全にフリーで合わせるが、シュートは枠の右。その後川崎も攻撃を立て直し、40分にはエウシーニョが右サイドを完全に抜け出すがクロスは誰にも合わず。45分には再び右サイドで大島のスルーパスに小林が抜け出すが、クロスに合わせた阿部のシュートはゴール左ポストを叩いて外れ、こちらも絶好機を逃し、スコアレスのまま後半へ折り返す。
均衡は後半開始早々に崩れる。49分、東京は米本のロングフィードを左サイドで受けた太田が利き足と逆の右足でクロス。これを中央に入り込んだ中島が頭でゴール左隅に沈め、ゴールイン。アウェイの東京が先制する。川崎は再び攻撃でミスが目立つようになり、東京が主導権を握る展開。57分にはカウンターから中島、65分には左サイドの崩しから室屋がそれぞれゴール前で決定機を迎えるが、いずれも決めきれない。川崎は70分を過ぎてからフレッシュな選手を前線に投入して攻撃の手を強めるが、東京も冷静に守備対応。負傷離脱から復帰した大久保、更に永井を前線へ投入し、試合を決めにかかる。85分にはカウンターから橋本がドリブルで抜け出すが、フリーの永井に上げたクロスが合わず、とどめを刺す絶好機を逃してしまう。すると89分、川崎の左CKがゴール前に入ってきた所に林が飛び出すが、先にボールに触れた谷口が頭で合わせてゴール。終盤でようやく川崎が同点に追いつく。6試合ぶりの勝点3が目前に迫っていた東京は、失点後に猛攻を仕掛けるが、ATの大久保と永井の2度の決定機でいずれもシュートを枠内に収められず。試合は1-1のドロー決着となった。川崎はどうにか勝点1を確保したものの、試合全体を通じてパスワークの乱れが目立ち、課題の残る内容。東京も堅実に試合を運び、悪い内容ではなかったが、追加点のチャンスで決めきれずにセットプレーで追いつかれる形となり、リーグ戦6試合勝ち無しとなった。