2017.04.11 - AFC Champions League Group F, Matchday 4
浦和レッズ × 上海上港
( 埼玉スタジアム2002,19:30 )
各国の強豪クラブが軒並み顔を揃えた厳しい組み合わせのACL・グループF。そんな中、浦和は前半の3試合を終えてここまで2勝1敗のグループ2位というまずまずの成績。本日は、前節にアウェイで2-3の敗戦を喫した上海上港との埼玉でのリターンマッチだ。浦和は前節に退場処分を受けた興梠が出場停止となるが、代わりにラファエルシルバが前線に復帰。上海はブラジル代表のフッキが負傷離脱のためにメンバー外となり、どちらもチームの主軸となる点取り屋を欠いての試合となった。4月らしからぬ冷たい雨と強風の中での一戦。
横殴りの雨が降る難しいコンディションとなった前半は、立ち上がりからチャンスを作った浦和が押し気味の展開。上海は今季チェルシーから新加入のブラジル代表・オスカルがトップ下に君臨し、ゲームをコントロール。武磊と吕文君の両ウイングが左右のポジションを入れ替えながら縦に仕掛ける攻撃で浦和を脅かす。散発的ながらピンチも作られた浦和だが、全体的には中盤での厳しいアタックからチャンスを作る場面が多かった。44分、右サイドの組み立てから青木の縦に付けるボールをズラタンが受け、更に繋いだ先のラファエルシルバがフェイクを織り交ぜながらコントロールシュートをゴール左隅に決め、浦和が1点を先制して後半へ折り返す。後半に入ると、前半は繋ぎに徹していたオスカルが次々と攻撃で持ち味を出す形となり、上海が支配する内容に。64分、味方のパスを受けてPA内に侵入したオスカルが切り返しから柏木のファウルを誘い、PKを獲得。同点に追いつくチャンスを得る。しかし、オスカルが自ら蹴ったPKは、西川が右手一本で弾き出すスーパーセーブ。浦和が絶体絶命のピンチを切り抜ける。75分には相手のシュート性のクロスをPA内で槙野が手で止めてしまい、またしても上海にPKの判定。だが、オスカルのこの日2度目のPKは枠の大きく上に外すミスキックとなり、またしても浦和が九死に一生を得た。その後も上海の猛攻が続いたが、浦和は81分に那須をDFラインに投入して遠藤をボランチに上げる逃げ切り策。これが守備面に安定をもたらした。緊張度の高い痺れるような1点差試合を制した浦和が、勝ち点を「9」に伸ばして得失点差で上海を抜き、グループ首位に浮上。ノックアウトステージ進出に王手をかけた。