2016.01.03 - 全国高校サッカー選手権大会 3回戦
帝京第三高校 × 前橋育英高校
( フクダ電子アリーナ,14:10 )
昨年の高校選手権で準優勝となった群馬県代表の前橋育英高校は、2試合目となる3回戦。初戦の2回戦では有力選手の多い熊本県代表の大津高校を撃ち合いの末に3-2で下し、悲願の全国制覇に向けて大きな一歩を踏み出した。一方、この3回戦で対する山梨県代表の帝京第三高校は、昨日に行われた2回戦で山口県鴻城高校を8-0の大差で下しており、しかも今大会は未だに無失点。どちらの勢いが上回るか注目だ。
試合は立ち上がりから前橋育英が圧倒的に支配することになった。4分に野口がドリブル突破から早速決定機を迎え、シュートはゴール右へ外れるも怖さを示す。帝京三は加藤(竜)がトップ下に近い動きで攻撃を作り、代わりにDFラインの前で吉野がスペースを埋める動きをして中盤のバランスを保ちながら試合の流れを引き寄せようとするが、前橋育英は自陣のブロックでしっかりとボールを奪うと、後方からパスを繋いで流れを持続。すると25分、左サイド深くでボールを受けた金子が鋭い切り返しでマーカーを振り切りクロス。ファーサイドに詰めていた横澤が押し込み、前橋育英が1点をリードする。帝京三も前半の終盤にようやく流れを掴むが、ゴールを決めきれずに1点差で後半へ折り返した。50分、前橋育英はセットプレイの流れからPA内に右サイドから侵入した金子が再び切れ込んでマイナスのクロス。これをフリーの吉田がダイレクトで押し込み、追加点。5分後には尾ノ上の左CKをファーサイドの馬場がヘディングで合わせ、リードを3点に広げた。3点を追いかける帝京三は71分に左FKの混戦から途中出場の松本がシュートをゴール左サイドネットにねじ込んで1点を返すと、終盤はパワープレイで前橋育英に圧力をかける。しかし、前橋育英の守備が粘り強くボールを跳ね返し続け、それ以上の得点は許さず、1-3で試合終了。攻守両面で帝京三を圧倒し、実力を見せつけた前橋育英が準々決勝に進出した。