2015.07.12 - 明治安田生命 J2リーグ 第23節
大宮アルディージャ × ファジアーノ岡山
( NACK5スタジアム大宮,18:00 )
現在、J2の最多得点&最少失点で首位の大宮。2位・磐田とは既に勝ち点差「8」をつけており、実質上の独走状態となっている。前節はアウェイでの札幌戦で2点差をひっくり返す劇的な勝利を収めており、まさに破竹の勢いだ。今節、ホームのNACK5スタジアムに迎える相手は12位・岡山。今季は長澤新監督のもとでJ1昇格争いを見据えた体制で臨んでいるが、ここまでは22戦7勝と勝ち切れない試合の連続に苦しんでいる。
試合の立ち上がりは岡山が良い入り方をした。前線からしつこくボールを追って大宮の攻撃を繋がせず、ボールを奪ったらシンプルに押谷・片山・染矢の3人にボールを集め、ワンチャンスを狙って挑み続けた。しかし、やや岡山が押し気味の展開の中でも先手を奪ったのは大宮。13分、この試合で最初のCKを横谷が蹴ると、中央の混戦からファーサイドに流れたところを拾った和田が縦に仕掛けてフリーでクロス。これを中央の河本がピタリと頭で合わせてゴールに突き刺し、1-0とする。早くも目論見が外れる形となった岡山は、試合を落ち着かせて中盤から千明がボールを供給し、再びゴール前に攻め込もうと試みるが、大宮は中盤から厳しいプレスを掛けて岡山に組み立てをさせない。後半に入ると再び岡山が流れを掴み、サイドから度々良いクロスも入るようになるが、再び試合が動いたのは58分。岡山の自陣でのパス回しに対して厳しいプレッシャーをかけてミスを誘いボールを奪うと、横山の縦パスをゴール前の播戸がダイレクトで横谷に落とし、ドリブルでGKまでかわして横谷がゴールに流し込んで2-0。相手のミスを見逃さずにリードを広げることに成功する。更に後半AT2分、人数をかけて攻撃に出る岡山に対し、途中出場の泉澤がカウンターから左サイドで受けると、得意のドリブルで中央にカットインし、鋭いミドルシュートをゴール右隅に突き刺して3-0。これで試合に決着をつけた。相手のミスに乗じて数少ないチャンスを確実に決めた大宮が、磐石の勝利で首位の座を固めた。