2014.11.22 - Jリーグ ディビジョン1 第32節
FC東京 × アルビレックス新潟
( 味の素スタジアム,17:00 )
日本代表の試合に伴う3週間の中断を挟み、J1リーグが再開。14:00キックオフの試合で3位・鹿島と4位・鳥栖が勝利を収めたことにより、東京はACL出場の可能性が消滅。残り3試合は順位を少しでも押し上げるための戦いとなる。12位の新潟もJ1残留をほぼ確実なものとしており、位置づけの難しいシチュエーションだが、企画チケット等の集客努力も実り、味スタには今季ホームゲーム最多の42,059人の観客が詰めかけた。
先制したのは東京だった。7分、右サイドに張っていたエドゥーがドリブルでPA内に侵入し、グラウンダーのクロスを河野が押し込んで1-0。開始早々の先制点に味スタはさっそく湧き返る。しかし、あっさりと先制したことで気が緩んでしまったのか、試合の流れはすぐに新潟へ傾いていく。レオシルバが起点となってサイドへ展開し、小泉・川口の両SBが果敢にオーバーラップを仕掛けるリスクを背負った攻撃を前に、東京はボールを支配できず守勢に回ってしまう。肝心の守備陣も、指宿・田中(達)の2トップの対応に手を焼く時間が続いた。そして33分、フリーの指宿がスルーパスに反応してDFラインの裏に抜け出し、権田との1vs1を冷静にファーサイドに流し込んで1-1の同点とする。立ち上がりの時間以来リズムの上がらない東京は、後半に入ってもボールこそ保持するがなかなかシュートに持ち込めず、一進一退の攻防が続く。すると69分、新潟がカウンターからゴール正面で獲得した直接FKをレオシルバが右足で豪快に叩き込み、1-2と逆転。前がかりとなった東京の守備の裏を突く新潟は、78分にもDFラインの裏に入ったボールを権田が防ぐ前に僅かに先にボールに触れた山本のフィニッシュがゴールに転がり込み、1-3。東京の守備の集中力が切れたところを新潟がしたたかに突いた。攻めるしかない東京はシステムを3-4-3に変更して総攻撃に出るものの、危険なエリアまで侵入しながら決定的なシュートを放つ場面がほとんど無く、靄が掛かったような煮え切らない試合内容は変わらず。ゴール裏の「シュート撃て」のコールも空しく、1-3のまま試合終了。東京は今季初の逆転負けで、スタンドからは不満のブーイングが上がっていた。