2014.10.26 - Jリーグ ディビジョン1 第30節
横浜F・マリノス × セレッソ大阪
( 日産スタジアム,19:00 )
J1リーグは残り5試合となり、優勝争い・ACL出場権争い・残留争いの行方も佳境。ホームの横浜Mは現在8位であり、現実的にはACL出場圏内への到達が目標である。負傷者が続出する苦しい状況だが、現在は2連勝とやや好調だ。一方のC大阪は、J2降格圏内の17位。このままではJ2降格を余儀なくされる状況だ。15位・清水までの勝ち点差は「2」。1試合で逆転可能な数字であるだけに、少しでも早く降格圏を脱出したいところ。
前半は非常にスローなテンポの内容となった。立ち上がりからゴール前のこぼれ球に対して曖昧な対応が目立ち、守備の脆さが見え隠れするC大阪に対し、一気に攻め込みたい横浜Mだが、相手のペースに合わせて中盤でのポゼッションにこだわりすぎるきらいがあり、なかなかゴール前へボールを配給することができない。中村のミドルシュートなどの見せ場はあったものの、散発的な内容となり、前半はこれといった盛り上がる場面の無いまま終了。ピリッとしない内容の横浜Mは、後半開始から伊藤に代えて藤田を前線に投入。中村が低い位置でゲームを作り、藤田が前線でボールの収めどころになることで、横浜Mに攻撃の形ができる。少しずつ守備の網を広げられはじめたC大阪に対し、齋藤のドリブル突破などでリズムを作った横浜Mの最大のチャンスは68分。齋藤のクロスをゴール正面の藤本がフリーでヘディングを放つ。しかし、これは金鎭鉉が辛うじて弾き出し危機回避。C大阪も守備の集中力は高かった。何としても勝ち点を拾いたいC大阪は、カカウの途中交代をきっかけに徐々に守備固めに入り、攻撃は少ない人数での個人技だけを頼る形。結局、0-0で試合終了。4試合ぶりの無失点でC大阪が何とか勝ち点を拾ったが、順位は依然として17位。横浜MもACL出場の可能性が遠のき、両者にとって満足とは言い難いドローとなった。