2014.07.19 - Jリーグ ディビジョン1 第15節
FC東京 × 鹿島アントラーズ
( 味の素スタジアム,18:30 )
W杯による2ヵ月の中断期間を終え、J1リーグ戦が再開。東京は味スタに4位・鹿島を迎える。先週の天皇杯では東京がJ3・秋田に大勝した一方、鹿島はJFL・ソニー仙台にPK戦の末敗退。好対照の状況が両チームの試合運びに影響を与えるかが注目される。天候は時折強い雨が降るコンディションとなったが、味スタには27,387人の多くの観客が集まった。
前半から流れを掌握したのは東京。後方のフリーな選手がシンプルに前線へ放り込み、エドゥーのポストプレイを起点にして押し込む。何度かDFラインを崩して決定機を作るものの、決めきれずに0-0のまま前半終了。鹿島も後半からギアを入れ直すが、大きな先制点のきっかけとなったのは些細なプレイ。60分、鹿島のクロスボールからの決定機を東京がクリアしてCKかと思われたが、直前にオフサイドがあったとして東京のリスタート。抗議の仕草を見せる鹿島の選手たちを後目に権田が素早く前線へ繋ぐと、波状攻撃から三田がPA外から左足で豪快なミドルシュートを叩き込み、東京が1-0とリードする。その後、東京はシステムを2回変更。最後は高橋をアンカーに据える4-1-4-1にシフトして守りを固め、カウンターを狙いつつ堅実に勝利を目指した。しかし86分、鹿島は徹底したサイドからの放り込みでゴール前の混戦を生み、最後は東京のクリアが短くなったボールを豊川が右足で押し込んで1-1の同点。その後は両者攻撃の応酬となったが、どちらも決定的なチャンスを得るには至らず、ドロー決着。東京は三田のスーパーゴールでリードを得るも、他の度重なる決定機を逃がし続けたことが最後に仇となって勝ち切ることができず。鹿島も審判の判定に終始翻弄され、最後は退場者も出すなど、互いに消化不良の感が否めない結末となった。